<第97回選抜高校野球大会:早稲田実8-2高松商>◇22日◇1回戦◇甲子園
第97回選抜高等学校野球大会で、前評判が高い学校として注目されていた高松商は2対8で敗れた。140キロオーバーの投手が3人擁したが、被安打12と打ち込まれ、秋季大会のチーム打率.367と高打率を残していたが、早稲田実の中村 心大投手(3年)から8安打を打つが、要所を抑えられ、1点にとどまった。
投打ともに実力を発揮できなかった高松商。先発の末包 旬希投手(3年)は「コントロールが全くできず、悔しい。早稲田実業さんの甘い球を逃さず、そして際どいボールをファールにする技術がすごかった」と悔やんだ。
長尾健司監督は「打線は10安打を打っているように悪くなかったですが、仕掛けが遅かったですね。早稲田実の中村くんは要所で投げるボールが良くてそれをなかなか捉えられなかった。そして投手は無駄な四球が多く、序盤の押し出し四球が痛かったですね」と振り返った。
今年は強力な投手陣を擁し、打線から早稲田実の投手陣から10安打を打っているように、選手たちの潜在能力は非常に高い。長尾監督も歴代のチームと比較してもポテンシャルが高いと評価する。
「だからこそ頭を使った野球をしなければなりません。能力が高いことと試合に勝つことは別です」
試合局面での思考力、判断力が課題となった。
「早稲田実業さんは本当に総合力が高く、隙のないチームでした。夏へ向けて良い課題が見つかる試合でした」と
相手の早稲田実を称えつつ、夏へ向けての課題を語った長尾監督。夏には隙のない大型チームへ変貌しているか注目だ。