<第97回選抜高校野球大会:早稲田実8-2高松商>◇22日◇1回戦◇甲子園
高松商が誇る152キロ右腕・高橋友春投手(3年)が早稲田実戦の9回表に甲子園デビューしたが、0.2回を投げ、被安打5、3失点と、1イニングを投げきれず、ほろ苦い内容となってしまった。
自慢の直球で押し、今大会出場投手では2位となる148キロをマークしたが、ミート力の高い早稲田実打線に打ち込まれた。高橋は「まだ勝負できる変化球がないので、直球主体で行きましたが、コントロールも良くないですし、“速いだけ”では通用しないと実感しました」
昨年は腰の分離症に苦しんだが、夏の大会後に復帰。四国大会終了時までは最速147キロだったが、11月のおかやま山陽との練習試合で最速152キロをマーク。高橋は「ウエイトトレーニングなど地道なトレーニングを積んだ結果だと思います」と語り、さらなるレベルアップへ向けて、このオフでは徳島にあるインディゴコンディショニングハウスで、速球を投げるために必要な並進運動を教わってきた。
春季県大会、四国大会へ向けて高橋は「これまで登板が少なかったのはまだ信頼度が低いから。変化球の精度を高めて、試合で作れるレベルになって、夏の大会に臨みたいです」と意気込んでいた。
常時140キロ中盤の速球は破壊力抜群で、スカウトの目を惹くような能力はあるだけに、総合力アップが期待される。