<第97回選抜高校野球大会:花巻東6-3二松学舎大付>◇23日◇2回戦◇甲子園

 花巻東(岩手)が二松学舎大付(東京)の強力2投手を攻略し、ベスト8一番乗り。2018年以来、7年ぶりとなる8強入りを果たした。ドジャース大谷 翔平投手らの母校・花巻東と、カブス鈴木 誠也外野手の母校・二松学舎大付の対決は、花巻東に軍配が上がった。

 花巻東は故障から復帰した主砲、プロ野球・巨人の古城茂幸コーチを父に持つ古城 大翔内野手(2年)が4番に復帰。第1打席で安打を放つと、3回に先制の犠飛。5番に座った赤間 史弥外野手(2年)が適時打で続いて、右のスラッガー2人で試合の主導権を握った。この4、5番の活躍に導かれて、6安打6得点と効率のいい攻めで勝利をつかんだ。

 古城は「チームの勝利のために打席に立った。しっかりプレーできて嬉しい。まだ、スイングの力感は8割程度で、全力でスイングはできない。 スローイングは塁間以上 ぐらいしか投げられないが、だんだん良くなっている」と勝利に貢献できたことを喜んだ。赤間も「古城の犠飛の後は、次につなぐつもりで打席にたった」と振り返っていた。

 投げても2番手の万谷 堅心投手(2年)が7回途中から登板。相手打線の反撃の流れを断ち切って、2年生が投打に活躍しての8強入りだった。

 二松学舎大付は5番・永尾 愛蓮捕手(3年)が、大会初の柵越えとなる大会2号を放つなど追い上げムードはつくったが、及ばなかった。

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