第97回選抜高校野球大会:智弁和歌山9-4エナジックスポーツ>◇25日◇2回戦◇甲子園

 智弁和歌山(和歌山)が2試合連続の2ケタ安打となる13安打の猛攻で、エナジックスポーツ(沖縄)に勝利し、2019年以来、6年ぶりに8強にコマを進めた。

 1回に内野ゴロの間に1点を先制すると、2回は3安打で2点、3回は4安打で1点、4回は犠飛と3連続四死球や暴投などで4得点と、ミスにも乗じて得点を重ねた。4回までに2ケタ10安打をマークし、結局13安打9点を奪って勝利した。

 3安打の荒井 優聖内野手(2年)は「下級生だからこそ、今、思い切っているのでプレッシャーを感じず、できています。チームで徹底している逆方向へ強い打球を打つことができているので、結果に繋がっていると思います」と声を弾ませた。

 投げても、初戦で「マダックス」の快投を演じた右腕エース・渡邉 颯人投手(3年)が4回2失点で降板も、2番手の右腕・田中 息吹投手(3年)、3番手の152キロ右腕・宮口 龍斗投手(3年)とつないで逃げ切った。

  「ノーサイン野球」と対峙した山田 凜虎捕手(2年)は「何かしてくるだろうという状況で、焦らせるのが相手の作戦。恐れすぎずに自分達の野球をしたかったですけど、盗塁もされたのは反省です」と振り返った。

 エナジックスポーツは「ノーサイン野球」で対抗し、9安打4点を奪ったが、智弁和歌山の投手リレーの前に敗れた。

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