<第97回選抜高校野球大会:浦和実8-2東海大札幌>◇25日◇2回戦◇甲子園
創部50年で初めて甲子園の地を踏んだ浦和実(埼玉)が、東海大札幌(北海道)を下し、8強に進む快進撃を見せた。3対2とリードした8回に一挙5点を加えて勝負あり。春夏通じて初の聖地で、浦和実ナインが輝いた。
頼れる4番・三島 陽之介内野手(3年)が大きな仕事をした。1対1で迎えた3回に勝ち越しとなる適時二塁打を放って打線に勢いをつけると、1点リードで迎えた8回の無死一、三塁から、勝利を決定づける適時三塁打。その後の打線がつながり、大量得点を呼び込んだ。
この日は、5打数2安打3打点。その2安打はいずれも勝負どころでの適時打だった。初戦の2打点と合わせて5打点。チームの2試合合計の11得点の約半分をたたきだし、チームを8強へと導いた。
三島は「初戦は緊張して力も入っていたが、試合が進むにつれて緊張せず自分のリズムで打席に入れた」と振り返り、8回の適時打には「ランナーを絶対返す気持ちで。基本的に考えると力んじゃうので、ほとんど何も考えずに打てたかなと思います」と笑みを浮かべた。準々決勝については「上位打線でチャンスをつくって、いつも通りの流れで確実に点を取っていきたいです」と4強入りに意欲を燃やす。
投げては先発左腕の駒木根 琉空投手(3年)が4回2失点で試合を作ると、1点リードの4回からは、初戦で完封勝利を挙げた変則左腕エース・石戸 颯汰投手(3年)が登板。最後まで投げ切り、5回を3安打無失点に抑えた。初戦と合わせて甲子園で14イニング連続無失点。球の出所がわかりにくい技巧派が、今センバツで旋風を巻き起こした。
辻川正彦監督も「埼玉県の代表として、そして関東の代表として、しっかりやらないとと思っていました」と2勝しての8強入りに胸を張った。
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