第97回選抜高校野球大会は25日、第8日の2回戦3試合が行われ、智弁和歌山(和歌山)、聖光学院(福島)、浦和実(埼玉)が8強に駒を進め、ベスト8が出揃った。
第1試合は、智弁和歌山が2試合連続の2ケタ安打となる13安打の猛攻で、エナジックスポーツ(沖縄)に9対4で勝利し、2019年以来、6年ぶりに8強にコマを進めた。1回に内野ゴロの間に1点を先制すると、2回に2点、3回1点、4回に4得点と得点を重ね、4回までに2ケタ10安打をマークし序盤のリードを死守。唯一残った近畿勢の砦も守った。
第2試合では、聖光学院が早稲田実(東京)に7対4で逆転勝ちし、2013年以来、12年ぶりのベスト8進出を決めた。3回までに3点を奪われたが、4回に追いつくと、7回1死二塁から4番の竹内 啓汰外野手(3年)が左前へ適時打を放って勝ち越しに成功。この回3点を奪って勝負をつけた。技巧派左腕の大嶋 哲平投手(3年)は先発9回7安打4失点(自責2)の完投勝利。5回からの3イニングはパーフェクト投球でチームの逆転勝ちをお膳立てした。
第3試合では、創部50年で初めて甲子園の地を踏んだ浦和実が、東海大札幌(北海道)を8対2で下し、8強に進む快進撃を見せた。3対2とリードした8回に一挙5点を加えて勝負あり。4番・三島 陽之介内野手(3年)が、勝ち越し打とダメ押し打を放って5打数2安打3打点。投げては4回から登板した変則左腕エース・石戸 颯汰投手(3年)が、5回を3安打無失点に抑えた。初戦と合わせて甲子園で14イニング連続無失点。球の出所がわかりにくい技巧派が、今センバツで旋風を巻き起こした。
第9日の26日は準々決勝4試合が予定されている。