<第156回九州地区高校野球大会鹿児島予選:鹿児島工7-0隼人工>◇24日◇1回戦◇平和リース
序盤から押し気味に試合を進めていた鹿児島工は4回裏、二死二塁から9番・平山 翔登(3年)の右越え三塁打で先制する。
5回には二死から好機を作り、6番・児玉 優吏(3年)が左前2点適時打を放つ。6回にも一死満塁として3番・不笠 宗太郎(3年)が左前2点適時打を放った。7回は暴投で更に得点を重ねた。
隼人工は6回裏に一死一三塁と初めて三塁に走者を進めて反撃の足掛かりとしたかったが、併殺で生かせず。
昨秋は鹿児島城西に完封負けで初戦敗退だった鹿児島工が、シード隼人工をねじ伏せた。前チームからエース番号を背負う不笠の攻守に渡る活躍が光った。
178センチの長身。真上から投げ下ろす角度のある直球とタイミングを外すチェンジアップが武器。球速表示は130キロ出ないぐらいなのだが「ボールにしっかり回転がかかっているので表示以上の球威がある」(永山正利監督)。制球が良いので「内角をしっかり突くことができれば、そう打たれる心配はない」持ち味を遺憾なく発揮し、隼人工打線を散発6安打に抑え、1四死球、5奪三振、109球の内容で堂々の完封劇だった。
打線でも3番を打ち、6回に貴重な2点適時打を放っている。「前の打席は変化球で打ちとられたので変化球を張っていた」初球を仕留めた。
4回にはバント処理で併殺、6回は投直を見事にさばいて併殺。「冬の間フィールディング練習も積んでいたので、その成果を出せて良かった」。
エース不笠、4番・中村 武尊主将(3年)、前チームからのエースと4番が中心になり、県上位に食い込んでいくチームになろうと一冬取り組んできた片鱗を示すことができた。「次の相手の鹿児島情報も打線が良いチーム。先のことを考えるよりもまずは目の前の相手をしっかり抑えることを考えたい」と不笠は謙虚に今大会の意気込みを語っていた。
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