<春季東京都高等学校野球大会:駒大 12―0 四商(5回コールド)>◇4日◇1回戦◇駒沢球場
4月に入って連日の雨で中止が続き、3日遅れて始まった春季東京都大会。昨秋の都大会出場校64校と3月のブロック予選を勝ち上がった48校の計112校で争われる。
駒大は昨秋の都大会の初戦で、わずか1失点で昭和に敗れている。投手力にはある程度の自信はあるのだが、その分、打線が課題だった。その打線強化に励んできて、この大会を前に、川端教郎監督は「誰を使おうかというのではなくて、誰を使っても遜色ないくらいにみんな調子が上がってきている。3月の練習試合でも後半は、それなりの強豪とやってもよく打てていました」ということだが、その勢いを十分に見せつけた。
対する四商は、今春のブロック予選では小平西を下しての本大会進出となっている。
順延が続いた期間、駒大は、系列の鶴見大の室内練習場を借りたり、前日はNTT東日本の室内練習場を事前に抑えていた。中止が決まったあとの会場移動も含めて夏へのシミュレーションという形では、いい経験にもなっただろう。
そんな状態が功を奏したのか、駒大は背番号17ながら4番に抜擢した打撃好調という青木颯太選手(3年)が左越二塁打で先制。3回にも二死走者なしから、青木選手以下の3連打で連続二塁打もあって2点を追加。これで、駒大ペースとなった。
駒大は山本拓弥投手(2年)がスライダーとカーブを中心として制球よく投げ込んで3イニングを0に抑え、その後は佐々木渉投手(3年)と左腕の塚本涼太投手(3年)が、それぞれ1イニングずつを無難に抑えた。
駒大の試合展開としては、危なげないものだったと言っていい。川端監督は、「クリーンアップは、非常に調子が上がっています。それに、今日は17人を使いましたが、途中から出た選手がきちんと結果を残してくれると、やはり嬉しいですね」と、喜んでいた。
3番出口煌之選手(3年)は、4回に左翼へ2ランを放った。好調の青木選手に替わって途中出場した橘佳吾選手(3年)や代打渡邊さくや選手(2年)は最初の打席できちんとヒットを放った。
四商は結果としては、2番の菅原和希選手(3年)が、2安打したのみだった。今大会は登録メンバーが12人という厳しい状況でもあった。それでも、新入生を迎えて、本大会進出を果たしたことも糧に、気持ちも新たに夏を目指していきたいという思いであろう。
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