<第97回選抜高校野球大会:横浜5-1西日本短大付>◇26日◇準々決勝◇甲子園
名門・横浜で遊撃手のレギュラーを張る池田 聖摩内野手(2年)。一冬越え、守備で成長した姿を見せた。
リードされて迎えた4回、三遊間を抜けそうな打球を好捕し、二塁へ正確な送球でチームを救うと、7回にも三遊間に飛んだ深いゴロを素早くさばいて遠投。 「飛んだ瞬間"もらった"と思った。ショートバウンドになったが、一塁の小野が良く取ってくれた。」と、反撃の芽を摘んだ。
昨秋は送球のミスが2つあり、「自分が出来る最大限のことをやってきた」と、冬場に守備の意識を見直してきた。「練習が終わってからゴロ捕球をしたり、村田監督や高山部長にノックを打ってもらったりして、基礎を固めてきました」と首脳陣の助けも借りながら磨いた守備力を聖地でいかんなく発揮した。
昨秋の神宮大会では主将の阿部 葉太外野手(3年)が、「要所でよく守れた」と、守備力を優勝の要因に挙げていた。この日もリードされた展開から守備で粘り強さを見せての逆転勝利。阿部も「先制されて苦しい展開だったが、最小失点で守れたことはよかった。失点しない投手はいないので、1点で守りきれたのは良かった」と話せば、村田監督も「必ずチャンスは来るというところで、守備で我慢してくれたことが勝利に繋がった」と語っていた。