第97回選抜高校野球大会は26日、第9日の準々決勝が行われ、健大高崎(群馬)、横浜(神奈川)、智弁和歌山(和歌山)、浦和実(埼玉)が勝利し、準決勝へコマを進めた。

 第1試合は、健大高崎花巻東(岩手)に9対1で快勝し4強入り。史上4校目のセンバツ連覇へあと2勝とした。打線が序盤から爆発し4回までに5点を奪うなど試合を優位に進めた。今大会初めて2ケタとなる16安打。5番・栗原 朋希外野手(3年)が3戦連続適時打。秋山と杉山 翔大内野手(3年)が猛打賞3安打をマークした。8回から3番手で登板したエース右腕の石垣 元気投手(3年)は、センバツ最速の155キロをマークし2回を無失点に抑えた。

 第2試合では、優勝候補筆頭の横浜が、鮮やかな逆転勝利で西日本短大付(福岡)を5対1で破って、優勝した2006年以来、19年ぶりのベスト4入りを決めた。0対1で迎えた5回に江坂 佳史外野手(2年)の適時打で同点とすると、続く6回には犠打を挟む4連打で3得点。3番のプロ注目スラッガー、阿部 葉太外野手(3年)が、技ありの左前への流し打ち適時打も飛び出し、昨年秋からの公式戦連勝を18に伸ばした。投げては、6回から登板した奥村 頼人投手(3年)が4回をパーフェクトに抑えた。

 第3試合では、智弁和歌山が序盤の先制パンチで広島商(広島)を7対0で破って、センバツ通算30勝を達成。準優勝した2018年以来、7年ぶりの4強入りを決めた。1回に山下 晃平外野手(2年)、福元 聖矢外野手(3年)の連続適時打で2点を先制。続く3回には相手のミスにも乗じて3安打で3得点を挙げるなど、前半で5対0と大きくリードを奪って快勝した。

 第4試合では、浦和実が初出場初4強の快挙を達成した。聖光学院(福島)相手に、延長10回タイブレークの末に、集中打で振り切って12対4と初聖地で3勝目をマークした。4対4で迎えた10回表。犠打を挟んでなんと5連打で6得点。その後も勢いは止まらず、10回だけで打者一巡の猛攻、8得点を奪って勝負をつけた。7回からリリーフしたエースの変則左腕・石戸 颯汰投手(3年)が、タイブレークの10回を含めて、7回からの4回を1安打無失点。今センバツでの連続無失点を18イニングに伸ばした。

 27日は休養日。第10日の28日に準決勝2試合、健大高崎横浜智弁和歌山浦和実が予定されている。

※センバツ・トーナメント表はこちらから