第97回選抜高校野球大会(センバツ)は準々決勝までが終了し、28日に準決勝が予定されている。対戦カードは健大高崎(群馬)-横浜(神奈川)、智弁和歌山(和歌山)-浦和実(埼玉)。この4強メンバーの投手をランキングで紹介したい。(△は左腕、★は2年生)
<防御率ランキング(規定投球回数3以上)>
防御率は文句なしで石戸がトップ。今センバツ18イニング連続無失点を継続中。初戦で完封した後は、2試合ともに救援で無失点に抑えて4強進出に大きく貢献している。足を大きく上げてから真上から振り下ろす独特な変則フォームが、功を奏している。
<奪三振数上位ランキング>
三振数では奥村頼がトップだが、1差で渡邉、織田が続く。
<奪三振率上位ランキング(規定投球回数3以上)>
奪三振率でも奥村頼がトップ。2位には宮口が続く。今大会150キロ台連発の注目右腕、石垣 元気投手(3年=健大高崎)は、投球回が2.1回で規定投球回数には達してないためランキング外だが、3三振を奪って奪三振率は11.57。ヒットは1本しか許しておらず、無四球無失点と「無双状態」である。
石垣以外にも、健大高崎の山田が5回を投げて無四球。規定投球回数に達した投手で無四球なのは、この山田だけである。
4強チーム以外も含めるが、球速では石垣が155キロをマークし、センバツ史上最速をたたきだしている。そのほか、山梨学院(山梨)の菰田 陽生内野手(2年)と、横浜の織田の2年生2人が152キロをマーク、智弁和歌山の宮口も151キロをマークと、150キロを超えた投手4人は、1大会では最多の人数となった。