智弁和歌山vs浦和実、“浦実旋風”はどこまで続くのか

C:智弁和歌山も石戸投手の前にかなり苦しめられそう。やや疲労が見える石戸投手が中1日置いてどうなるかが見ものです。

A:石戸投手の疲労も含め、地力の差が出て、智弁和歌山が押し切ると踏んでいます。

B:浦和実の勢いは捨てがたいですが、1日空くことでその勢いが止まるのではないでしょうか。智弁和歌山は連投していた渡邉 颯人投手(3年)が1日休養することで体力が回復。浦和実打線を封じこめ、打線が上向きな智弁和歌山が石戸投手を攻略するとみています。

C:ただ浦和実にも140キロ台の速球の投手と対戦して集中打で3、4点を取る実力がある。智弁和歌山はビッグイニングを作らせないことが大事になると思います。

A:浦和実は投手の起用法に注目ですね。駒木根 琉空投手(3年)が先発した場合、石戸投手をどこで起用するのか。はたまた石戸が先発するのか。そこにも注目したいです。

優勝は横浜か健大高崎か

A:優勝候補は横浜と予想します。今大会は両エースに加えて山脇 悠陽投手(3年)、片山 大輔投手(3年)が甲子園で登板したことは大きいと思います。織田投手が本調子ではない中、奥村頼投手以外の投手の活躍にも期待したいです。

B:私もあまり大差のつかない勝ち方をしている横浜だと思います。もともと、昨年秋から爆発的な打線の強さはないですが勝負強さがありました。投手力が豊富で、接戦に強い。この実績はセンバツでも証明されました。もっとも「普段通り」の野球をしているのが横浜だと感じています。決勝は智弁和歌山との対戦となると踏んでいますが、渡邉投手の疲労がそろそろ限界にくると思っています。

C:私は健大高崎で。ここまで左投手との対戦が続いていますが、今度は速球投手との対戦になる。そうなった時こそ、健大高崎の打線の強さが発揮されるのではないかと思います。

優勝へのキーマンは?

B:横浜の阿部主将です。大会前から一貫して評価してきましたが、雰囲気があり、華を感じます。センバツに入ってもホームラン、適時打など、自分の力を存分に出していますね。準決勝、決勝、いずれかでサヨナラ打や、決定的にチームを勝利に導く活躍をするのではないでしょうか。今センバツの「MVP」になれる素質とスター性を感じます。

C:健大高崎小堀 弘晴捕手(3年)。攻守ともに鍵を握っています。そして下重投手です。とにかくリードした状態で石垣投手につないでいきたいですね。

A:横浜の織田投手です。昨秋までのような安定感はありませんが、準決勝、決勝で好投して、奥村頼投手に繋ぐ投球に期待しています。