<第97回選抜高校野球大会:横浜11-4智弁和歌山>◇30日◇決勝◇甲子園
横浜(神奈川)が智弁和歌山(和歌山)に快勝し、2006年以来、19年ぶり4回目の優勝を果たした。村田監督は「たくさんのOBの方々が支えてくれました。皆様のお力のおかげで選手が躍動してくれました」とナインの健闘を称えた。
1回に4番・奥村 頼人投手(3年)の適時打で1点を先制すると、同点とされて迎えた3回にはプロ注目の3番・阿部 葉太外野手(3年)の2点適時二塁打で2点を勝ち越し。中軸コンビの活躍で、試合の主導権を握り、13安打11得点につなげた。
6回の1死三塁のピンチでは、カウント2-2から、背番号18の片山 大輔投手(3年)が登板。1球で三振に仕留めてピンチを切り抜けると、エースの奥村頼にスイッチして、阿部葉のダイビングキャッチで無失点に抑えるなど、守備面でも球場を沸かせた。
阿部葉は5打数4安打3打点に2盗塁を決め、走攻守にわたる活躍を見せた。「本当にたくさんの人に支えられて、最後優勝することができて嬉しい気持ちでいっぱいです。監督から、背中で引っ張ってくれ、と言われていた。なんとしてもチームを勝たせたいという思いでやって来たのでほんとによかった」と優勝に笑みをこぼした。6回のスーパーキャッチには「あの場面で点を取られると流れがいってしまうと思った。いつでも飛んでこいと思っていた」と胸を張った。
「勝ち切ることで横浜一強に繋がるので、最高の結果だと思います」
昨年秋の明治神宮大会の覇者がセンバツでも頂点に立った横浜。新チーム発足以来、公式戦20連勝で「秋春連覇」を導いた男は誇らしげにそう口にした。