<第156回九州地区高校野球大会鹿児島予選:鹿児島工9-8加治木>◇30日◇3回戦◇平和リース球場

 先制したのは加治木。3回表、二死一塁から2番・前和真(3年)が右越え三塁打を放って先手を取った。

 4回には捕逸と2つの暴投、9番・宮路勇聖主将(3年)のスクイズで4点を追加し、5点のリードを奪った。

 鹿児島工は4回裏、5番・不笠宗太郎(3年)の左前適時打とエラーで2点を返し、5回には4番・中村武尊主将(3年)の2ランで1点差に詰め寄った。

 7回表、加治木は3番・安德祥樹(3年)の右中間二塁打で再び点差を3点に広げた。

 その裏、鹿児島工は二死一三塁から代打・児玉優吏(3年)の中前適時打で1点を返し、続く代打・平山翔登(3年)の打球は内野への高いフライ。攻撃終了かと思われたが、風の影響で捕球できず、内野安打で1点差とした。

 8番・樋口誠磨(3年)の左前適時打でようやく同点に追いついた。4回途中からリリーフのマウンドに上がっていた9番・今吉瑠生(2年)が走者一掃の中越え2点適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。

 追いかける展開となった加治木は8回裏、1点を返し、9回も先頭打者が出塁して粘りを見せたが、9回に3番手でリリーフしたエース不笠が後続を断ち、鹿児島工が5点ビハインドからの執念の逆転劇を披露した。