4月3日から高校日本代表候補合宿(場所は非公表)が始まる。毎年、超高校級の選手たちが参加するが、その後、どんな道を歩んでいるだろうか。今回は初の世界一を達成した23年の選手たちを紹介したい。合宿に参加した35名のうち、プロ入りしたのは11名だった。
期待が大きいのはソフトバンク・前田 悠伍投手(大阪桐蔭)、オリックス・東松 快征投手(享栄)。前田の1年目は二軍で12試合・防御率1.94の好成績を残し、一軍登板も経験。今年は開幕二軍となったが、二軍3試合で防御率1.50と結果を残している。今季は一軍で登板する可能性が高い。東松はこの世代の高卒選手では唯一の開幕一軍入り。150キロ台を連発する投球スタイルでチャンスを掴んだ。
野手ではオリックス・堀 柊那捕手(報徳学園)が二軍で打率.259とまずまずの結果を残しており、昨年よりも打力面がレベルアップしている。ロッテ・寺地 隆成(明徳義塾)は昨年、二軍でリーグ2位の打率.290をマークし、高卒1年目の捕手としては完成度の高い打撃を見せたが、2年目は打率.240と苦しんでいる。
大学に進んだ選手では、世界一に貢献してMVPを受賞した緒方 漣内野手(横浜)が国学院大に進学し、1年生では春秋合わせて14試合に出場している。高中 一樹内野手(聖光学院)は進学した東洋大でいきなりレギュラーを獲得し、春は打率.347、秋は打率.294と記録した。ポジションも最初は一塁だったが、ショートを任されている。世代屈指のスラッガー・真鍋 慧内野手(広陵)は大阪商業大に進学し、1年春からレギュラー。大学選手権も経験し、リーグ戦では通算2本塁打を記録している。
【投手】 16人
熊谷 陽輝(北海)→中央大
森岡 大智(能代松陽)→引退
武田 陸玖(山形中央)→DeNA
高橋 煌稀(仙台育英)→早稲田大
盛永 智也(国学院栃木)→国学院大
林 謙吾(山梨学院)→明治大
平野 大地(専大松戸)→専修大
杉山 遥希(横浜)→西武
村松 杏慈(遊学館)→金沢学院大
東松 快征(享栄)→オリックス
前田 悠伍(大阪桐蔭)→ソフトバンク
坂井 陽翔(滝川第二)→楽天
升田 早人(光)→福岡大
森 煌誠(徳島商)→NTT東日本
直江 新(九州学院)→日本大
東恩納 蒼(沖縄尚学)→中央大
【捕手】4人
齋藤 陽貴(昌平)→中央大
鈴木 叶(常葉大菊川)→ヤクルト
寺地 隆成(明徳義塾)→ロッテ
堀 柊那(報徳学園)→オリックス
【内野手】10人
中澤 恒貴(八戸学院光星)→ソフトバンク
高中 一樹(聖光学院)→東洋大
高橋 海翔(山梨学院)→早稲田大
緒方 漣(横浜)→國學院大
中村 騎士(東邦)→法政大
山口 翔梧(龍谷大平安)→青山学院大
村本 勇海(大阪桐蔭)→立教大
真鍋 慧(広陵)→大阪商業大
小林 隼翔(広陵)→立教大
高野 颯太(三刀屋)→ヤクルト育成
佐倉 侠史朗(九州国際大付)→ソフトバンク育成
【外野手】5人
齋藤 陽(仙台育英)→仙台大
多田羅 浩大(智弁和歌山)→東北福祉大
山田 太成(大阪桐蔭)→専修大
田上 夏衣(広陵)→明治大
知花 慎之助(沖縄尚学)→駒沢大