<春季東京都高等学校野球大会:岩倉11-0正則学園(6回コールド)>◇5日◇1回戦◇JPアセットスタジアム江戸川

 岩倉が11安打11得点大勝で初戦を突破。コールド発進で2回戦進出を決めた。

 頼れるキャプテンが強烈な一打を放った。この日はスタメンの1番から3番がマルチ安打と上位打線が機能したが、負けじと存在感を放ったのが4番を張る岩崎 佑志外野手(3年)だ。6回に打席が回ると、「感触は今までで一番良かった」と、初球を振り抜き、強烈な打球がセンターの頭上を越えて本塁打となった。弾道は低めながらも落ちることなく一直線にスタンドへ。「低い打球を意識して、その延長線上が本塁打につながりました」と振り返っていた。

 岩崎は身長170センチと小柄ながらベンチプレスは120キロを上げ、チームで一番のパワーを誇るという。パンチ力が自慢の"小さな巨人"が放った一発に岩倉の豊田 浩之監督も「凄い打球でした」と目を細める。主将として期待をかけてきた中、結果を出し、「4番としてマークをされることもあるが彼しかいない」と厚い信頼を寄せていた。

 雨天の影響で日程もタイトではあるが「一つずつ勝って自信をつけていきたい」と指揮官。主将の岩崎も「今までの岩倉はあと一点、あと一球で負けてきた。今年は細かい部分にこだわって逆に一点、一球で勝てる野球を貫きたい」と意気込んでいた。

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