<関西学生野球連盟 令和7年度春季リーグ戦 第1節1回戦:関西学院大11-0京都大>◇5日◇わかさスタジアム京都

 リーグ戦3連覇を目指す関西学院大が開幕戦で快勝。打線が12安打11得点とつながりを見せ、投手陣も3人継投で京都大打線を3安打無失点に抑えた。

この試合に4番三塁で出場したのが髙嶋 奨哉(4年=智弁和歌山)。2021年夏の甲子園優勝メンバーであり、監督として歴代2位の甲子園通算68勝を挙げた智弁和歌山の髙嶋仁名誉監督の孫としても知られている。

リーグ戦デビューを果たした昨秋は代打での出場がメイン。最終学年にして初スタメンを勝ち取った。

「色んな責任もあって、なかなか4番で打ち切れる選手は少ないと私は思っています。彼はそういう意味ではしっかり気持ち決めてやってくれています。オープン戦でも4番を何度か打たせて、結果も出しました」と4番抜擢の理由を語った本荘雅章監督。髙嶋は指揮官の期待に結果で応えてみせた。

1点を先制した直後の1回表、無死一、三塁で髙嶋に初めての打席が回る。「外野フライを打ちにいったんですけど…」と思い描いた当たりではなかったが、二塁ゴロでまずは1打点を挙げた。

最大の見せ場は3対0で迎えた5回表の第3打席。一死二、三塁と追加点のチャンスで打席が回ると、2ボール1ストライクから甘く入った変化球を捉える。前進守備の三遊間を破る左前適時打を放ち、この日2打点目を挙げた。

「多分、カットボールだと思うんですけど、チャンスでは初球から打ちにいくという意識なので、打ちにいって良かったです」と振り返った髙嶋。この試合では3打数1安打1四球2打点と4番としての仕事を果たした。

母校は今春の甲子園で準優勝。現地で応援することはできなかったが、「後輩たちが頑張っていたので、自分も負けていられない」と刺激を受けた。

「自分が活躍して、チームを勝たせるという強い意識を持って臨んでいます」と最上級生としての自覚は十分。自身のバットでチームを頂点に導くつもりだ。