<関西学生野球連盟 令和7年度春季リーグ戦 第1節1回戦:同志社大4-3近畿大>◇5日◇わかさスタジアム京都

 今秋のドラフト候補に挙がり、大学日本代表を経験している近畿大の勝田 成(4年=関大北陽)が2番二塁で出場。チームは敗れたが、4打数3安打1死球と2球団のスカウトの前で実力を見せつけた。

 昨年は侍ジャパン大学代表にも選出された勝田。身長163㎝と小柄だが、守備力と野球脳の高さを評価されている。

 1回表の第1打席は一死から左中間への二塁打で出塁。「センターから逆方向に強い打球を打つことができたら、自然と良い結果になる」と逆方向への安打は好調の合図だ。

 第2打席ではお手本のようなセンター返しを披露すると、第3打席では左投手の変化球を上手く引き付ける右前安打を放つ。「気負わず打席に入ろうという中で、相手と勝負することだけを考えた結果、たまたま今日は3安打打つことができた」と頷いた。

 勝田の活躍もあり、近畿大は4回までに3点をリード。しかし、5回裏に投手陣が4失点と捕まって逆転を許すと、6回以降は打線が沈黙して、開幕戦を飾ることができなかった。

 「焦りも少し芽生え始めて、そこからどう打ち崩すかというところを明確にできないまま試合が終わってしまった」と反省した勝田。全勝優勝の目標はいきなり頓挫したが、リーグ戦はまだ始まったばかりで、巻き返すチャンスは十分にある。主将としてチームを引っ張る勝田の活躍に要注目だ。