中日の大卒4年目・鵜飼 航丞中京大中京駒澤大)が二軍で覚醒している。ここまで12試合で打率.378、1本塁打、10打点、OPS1.051を残し、打率とOPSはウエスタン・リーグでトップとなっている。

 鵜飼は2021年ドラフト2位でプロ入りすると、プロ1年目は一軍で59試合、打率.206、4本塁打を記録。しかし、その後は一軍出場を減らし、昨年は二軍でも打率.217と低迷していた。

 プロ入りから三振率が高く、確実性が課題となっていたが、今年は結果だけでなく、打席内容も改善している。二軍で73試合に出場したプロ2年目の三振率は22.4%だったが、今年は13.5%と減少。変化球につられて、ボール球を空振りする打席も減っており、確かな成長を見せている。

 中日は4月5日終了時点において12球団で唯一本塁打が出ておらず、ここまで打線に苦しんでいる。鵜飼が本職とする外野はセンターに岡林 勇希菰野)、ライトに細川 成也明秀日立)がいるが、細川は状態が悪く、スタメンを外れる試合もある。レフトのポジションは上林 誠知仙台育英)、中田 翔大阪桐蔭)が一塁でスタメン出場する際にはオルランド・カリステが入っている。

 打線の起爆剤として鵜飼が一軍のスタメンに入る余地はありそうだ。状態を維持して、一軍でのチャンスを掴みたい。