<第96回都市対抗野球大会 滋賀予選:ムラチグループ3-1ОBC高島>◇6日◇準決勝◇HPLベースボールパーク(彦根球場)
昨年から結成されたムラチグループ(村地綜合木材)が都市対抗滋賀予選の準決勝に臨んだ。
3回裏、1番佐伯 颯太外野手(富山商-帝京平成大)の2ランで2点を先制したが、OBC高島の技巧派右腕・橋本直投手(鯖江-ルネス紅葉スポーツ柔整専門学校)の粘り強い投球の前にあと1本が出ない。
だが、ムラチグループは結成時から主力左腕として活躍する松向 輝投手(市岐阜商-日本製鐵東海REX-富山GRNサンダーバーズ)が力投。独立時代は最速150キロを計測する本格派左腕として注目された松向は、140キロ中盤の速球、スライダーを投げ分け、8回1失点の力投。8回裏に貴重な1点を追加し、9回表から今年2月から加入した出岡 佳英投手(汎愛-八尾ベースボールクラブ-徳島インディゴソックス)が登板した。今年2月に練習参加し、編成を担当する鈴木 信哉GMの目に留まり、入社が決まった。最速144キロの速球、切れ味鋭いスライダーであっさりとОBC高島の反撃をしのいで、決勝進出を決めた。
同野球部の選手たちは朝8時から17時までフルタイムで働き、そこから練習に励む。最初は数人程度だったが、ネットワークが広い鈴木GMのスカウティングにより、今季は22名でスタートしている。
野球と社業を両立し、社員から応援する声がだんだん高まっているという。京都府春季大会でニチダイを破り、少しずつ力をつけているムラチグループ。7日の滋賀予選決勝戦を勝ち抜き、近畿二次予選に進出できるか注目だ。