侍ジャパンの指揮官も思わず「美容院みたい」 青山の町並みに溶け込んだ野球専門店
そんな川村店長が勤める神宮外苑店だが、2024年7月に開店した真新しさが目立つ。すでに都内には、神田にあるMIZUNO TOKYO、板橋区にあるミズノ高島平店があるが、それらとはまた違うスタイリッシュ、スマートな印象がある。
侍ジャパン・井端弘和監督が来店した模様が、ミズノの公式YouTubeチャンネルで配信されているが、そこで入店した印象が「美容院みたい」といったのも頷ける雰囲気だった。
「この立地が抜群なので」と青山の外観も関係しているそうだが、一番は「時代の先端を行けるようなお店作りだったり、道路に面したお店なので、『野球ショップなのにおしゃれだな』とまた新たなワクワク感を感じていただく」というのが狙いだったという。
たしかに取材前、店舗の前に立っていると、通りすがりの人たちが店内をちらっと見る姿が何度も見られた。ビジネスマン、観光客、修学旅行生など、野球人に限らず、あらゆる人たちが、「何のお店だろう」と興味本位で覗いている様子があった。川村店長の策略は成功しているといっていいだろう。
そんな店内だが、現時点で取り扱っているのは硬式・軟式グラブとバットが中心。これも神宮外苑店でしか見られない取り組みだ。
川村店長いわく、「今後、要望があれば、お客様に寄り添ってアイテムを取り揃えていきたい」と柔軟な姿勢だが、現状では神宮球場の近くに店舗があることを考えて、「高校生や大学生に来てもらえるように」ということで硬式をメインにした店作りをしている。
店内を見渡すと、「神宮外苑」と書かれた限定品や、20万円を超えるようなオーセンティックのグラブがショーケースに飾られていた。オープン記念で用意されたそうだが、神宮外苑でしか置かれていない逸品も並んでいた。
これまでのお店にはなかった、神宮外苑にしかないものばかりが並ぶ。これだけでも神宮外苑ならではと言っていいが、川村店長が気を付けているのは、昔ながらのスポーツ用品店だ。
「店内は現代風のスマートな雰囲気がありますけど、より親しみやすいお店にしたいんです。
これまでのお店に比べると大きさ自体はコンパクトなので、お客様との物理的な距離が縮まりますし、これからこのお店でミズノのファンを増やしたいんです。そのためにスタッフ一人ひとりがお客さまに親身になって寄り添うことを大切にしています。少しでもゆっくり見てもらえるように、そんな居心地の良い、昔ながらの親しみやすさを残したお店にできるようにしています」
そんな親しみやすさを象徴するスペースが、入り口付近の加工スペースだ。
多くの店舗が、入り口近くはレジになっており、用具の修理・加工などのスペースは店内の奥にレイアウトされるのが多い。が、神宮外苑では逆になっている。
「『グラブのレース(紐)が切れてしまった…』という場合や、『明日使いたいんだけど…』など、ちょっとした相談で、ふらっとお店に来てもらえたらと思って、一番手前にしました」と川村店長は話す。そこには加工スペースに対するこだわりの強さを感じさせる。
学生野球の聖地・神宮球場の近くに生まれた新たな専門店。野球人であれば、その高級感溢れる店内、そして川村店長はじめ親しみやすいスタッフたちと触れ合えば、お店の魅力は十分わかるだろう。気になった方は、是非一度足を運んでもらいたい。
<住所>
〒107-0061
東京都港区北青山2-7-27 P's GAIENMAE 1F/2F
<電話番号>
03-6434-9008
<営業時間>
11:00~20:00
<アクセス方法>
東京メトロ銀座線「外苑前駅」 2b出口より 徒歩約4分
JR東日本 総武線 「信濃町駅」より徒歩約20分
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