昨年の1.5倍増!甲子園効果で過去最高成績!

今年の夏の甲子園では京都国際が同校初となる全国制覇を成し遂げた。甲子園開場100周年の節目に名を刻んだわけだが、ほかにも今年の夏は、島根代表・大社が見せた「大社旋風」など、高校野球ファンを魅了する名勝負、好プレーが多く、大いに盛り上がる大会になった。

その証拠に、今大会の入場者数は67万800人を記録した。これはコロナ禍による入場制限が撤廃された2022年の56万6500人、そして2023年の63万9300人を上回る結果。コロナ禍以前に比べると、まだまだ物足りないところはあるが、野球の聖地に活気が年々戻ってきている。

そのおかげもあってか、「甲子園期間限定ですが、来店数と売り上げは昨対の1.5倍増えています。やっぱり甲子園の持つ力は凄いと思います」という店舗が、甲子園から歩いてたった5分の所にある、野球専門店・STAND IN 甲子園店である。

2022年からスタートして今年で3年目。現在、店長を務める立塚秀知さんいわく、「来てもらったお客さんには楽しい、より野球が好きになってくれるような空間」を目指してお店作りをしているとのことで、店内にはグラブやスパイクといった道具、甲子園を本拠地とする阪神タイガースの応援グッズも取り扱っている。

さらには、大谷 翔平をはじめとしたメジャーリーグ関連のグッズと取り扱いは多種多様。この豊富な品揃えに、ネットには好評の口コミが数多く書き込まれている。もちろん高校野球に関連したグッズも販売しており、「こちらもおよそ1.5倍程度、昨年よりも売れています」と立塚店長は話す。

高校野球の力を改めて実感しているところだったが、その実感は売り上げといった数字だけではない。

「甲子園期間中はあらゆる地域の応援団の方をはじめ、甲子園を見に来た県外の方々が当店を目当てに沢山来店して下さった印象です。特に大社なんかは応援団も凄まじい人数でしたが、その方々が来てくれました。そういった点でも嬉しかったですし、ありがたいです」(立塚店長)

聖地・甲子園が持つ偉大な力をあらゆるところで感じている立塚店長。そのうえで、開場して100年の記念すべき年に「居合わせられたのは凄く嬉しい」と語り、立塚店長は感謝していた。その思いがある限り、今後もお店は大きくなっているのではないだろうか。

元球児だからわかる、「お客様目線」に立つ

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