元球児だからわかる、「お客様目線」に立つ
そんな立塚店長だが、小学生から大学まで野球に打ち込んでいた元球児。激戦区・福岡で毎日、甲子園を目指して汗を流していた。だから「甲子園の近くで働くことができるなんてめったにできない」と嬉しさをのぞかせながら、甲子園に対する思いを語った。
「私も学生時代、甲子園を見ていました。なかでも、佐賀北と広陵の決勝戦、特にあの逆転満塁ホームランはリアルタイムで見ていて、よく覚えています。
だから甲子園の存在の大きさは理解していますし、甲子園を目指した高校時代はいまも凄く思い入れがあります。ですので、お店に来てくれる球児には、その子に合った良い道具を提案できるように接客しています」
自身の経験談はもちろん、選手たちのプレースタイルをヒアリングしたうえで、接客しているという立塚店長。ちなみに自身は高校時代ショートを守っていたそうで、「とにかくノックを受けていました」と懐かしそうに振り返る。すると続けて、「グラブが大好きだったんで、どんなに疲れていても練習が終わったら、必ずグラブは磨いていました」とグラブへの愛情を語った。
その愛情があるから、選手に合ったグラブを提案や、お店作りも意識しているという。
「出来る限り良いグラブに巡り合ってほしいと思っていますので、セレクトショップとして良いものを仕入れるようにしています。そのうえでゆっくり見てもらえるように通路を広くしたことで接客しやすくなりましたし、お客様の目線になって、商品説明のポップを充実させました」
前店長がやってきたという「お客様目線に立つ」接客スタイルを、継続・発展させた立塚店長。元球児だからこそできる選手への寄り添い方は、今後もスタンドイン甲子園を支え、武器になっていくに違いない。