データからも見えてくる驚きの効果

そうした機能のおかげか、猛暑を振ったこの夏、徳島インディゴソックスはザムストの商品を使っていたとのことで、投手陣のパフォーマンスを振り返っていく中で、象徴的なデータがいくつか出てきた。

8月初旬の試合にて先発した投手A。試合日は最高気温が33.9℃、試合時間の頃は29.4℃だったものの、湿度86%と蒸し暑い中でのマウンドで、6回99球で最速151キロを計測した。以下は、ストレートに限定した球速帯をまとめた表になるが、立ち上がりから150キロをマークするパフォーマンスを見せていた。

だが注目すべきは、ある程度球数を投じた5回に、この試合の最速をマークしていること。暑さによる疲労も相まって球数以上に疲れがある中で、151キロを投じたことは、少なからずアームスリーブの支えもあるだろう。

また同じ試合でリリーフ登板した投手Bは、3回投げて40球という内容。ストレートに限定した各イニングの球速帯をまとめた表は以下の通りだが、安定して144キロを記録し、最後となった3イニング目には145キロを計測した。厳しい暑さがあるなかで、むしろ尻上がりに調子を上げられたのは、投手Bのポテンシャルはもちろん、アームスリーブによる疲労軽減の一助も関わっているだろう。

別日に先発登板した投手Cも、気になるデータが出てきた。
試合開始時の気温は31.2℃と、投手A、Bに比べて厳しい環境だったが、以下にあるストレート限定のイニング毎の球速帯を見て欲しい。立ち上がりから150キロをマークしたことはもちろん、4回に投じたストレートはすべて148キロ以上を記録。疲れがあるなかでギアをもう一度上げられたのは、アームスリーブの効果も大きいのではないだろうか。

野手も納得の効果!

投手のみならず、野手も使っているようで、ある選手からは「使っていて違和感ないですし、疲労が軽減されているような気がする」と話せば、別の選手からは、「次の日の張りが抑えられました!」という声が出てくるほど、疲労軽減に対してアプローチがあるようだ。

アームスリーブというと、ケガ防止のイメージを持ちがちだ。しかし、ザムストのアームスリーブは疲労軽減という観点でも期待ができるようだ。

長丁場の秋、さらにこれからの高校野球を見据えて、こうしたアイテムを活用することも、今後は必要になるのではないだろうか。