<秋季京都府大会4回戦:京都外大西 3-2 京都国際(延長11回)>◇2024年9月23日◇太陽が丘球場

 今夏の甲子園を制した京都国際が延長11回の末に京都外大西に敗れて、来春の甲子園出場が絶望的となった。

 今夏の甲子園で24回無失点だったエース左腕の西村 一毅(2年)は11回165球を投げて、5安打5四死球18奪三振で自責点1の好投。しかし、打線が21残塁とあと一本が出なかった。押し出し四球と犠飛で2点を勝ち越された直後の11回裏も1点を返して、なおも一死満塁と逆転のチャンスが続いたが、連続三振に倒れた。

 京都国際・小牧憲継監督の一問一答は以下の通り。

――夏を終えて、新チームの手応えを改めて教えてください。

「新チームが始まったのがうちは他のチームと比べて1ヶ月以上遅いですし、周回遅れというところからどうやって上がっていけるかという話をしていたんですけど、やっぱり今日も細かいところが全く伝わらなかったですね。なかなか練習だったり、試合する機会が少なくて、申し訳ないというか、可哀そうなところかなと思うんですけど、この負けを受けて、もう一度力を付けて、夏こそは京都を圧倒できる力を付けさせたいと思います」

――西村君の投球について。

「夏の疲れと言いますか、本来のボールは投げられていなかった。悪いなりに中崎(琉生・3年)の力に頼ることなく、気持ちを前面に出してくれた。今までの彼のしぐさや行動は前面に見えてこなかった子なんですけど、悪いなりにしっかり投げ込んでくれて、甲子園を経験して、また野球選手として大きく成長してくれたと思います」

――あと一本が出ない試合でした。

「これが現時点での実力と言いますか、細かいこともまだまだ対応できる力もありません。ツーアウト満塁では打つしかないので、そういうところで勝負に勝てる精神力と技術ですね。冬にどれだけ真摯に向き合って、ひたむきにガムシャラに頑張れるかにかかっているかなと思います」

――約1ヶ月の準備では難しかったですか?

「確かに甲子園の決勝まで行くことを私も想定していなかったので、私のマネジメント不足と言いますか、まだまだ野球のゲームにもなっていない状態でした。この後もまだまだ練習試合があるので、野球を教え込んでいかないといけないと思いました」

――レギュラーはまだ固まっていない?

「そうですね。まだ手探りの状態です。レギュラーと呼べる子は西村以外は白紙です。長谷川(颯・2年)も清水(詩太・2年)も甲子園経験者として物足りなさは感じています」

――また鍛え直しですね。

「しっかり練習はできますので、レベルの高い競争をして、今日の試合に出ていなかった選手、ベンチに入っていない選手も含めて、もう一度、一から鍛え直したいと思います」