絶対的なエース左腕の安定感が抜群

 投手陣では前チームから主力投手として活躍した左腕・岡部 修弥投手(2年)が絶対的なエース。135キロ前後の速球は切れがあり、空振りが奪える。秋にかけて変化球の精度が向上し、スライダー、チェンジアップに加えて、90キロ台のカーブをマスター。投球の幅が増した。90キロのカーブのあとに135キロのストレートを投げるなど、ストレートをより速く見せる投球が光る。花咲徳栄との試合では調子は決して良くなかったが、7回1失点と試合を作った。森監督は「調子が悪いと自覚して投球スタイルを工夫できたのが成長点」と評価した。

 そのほかにも、リリーフとして本格派右腕の伊藤 漣投手(1年)、技巧派左腕・城間 琥珀投手(1年)、1年春に強打を評価されてベンチ入りした西村 虎龍投手(1年)、右アンダーの石川 拓海投手(2年)、左腕・鈴木 謙信投手(1年)が控えている。伊藤は接戦時のリリーフで登板できるまでに成長しており、タイプが違うこの2人のリレーは強力。他の投手陣もしっかりと経験を積んでいる。

 県大会初戦から激戦を勝ち抜いている浦和学院だが、これはまだ通過点。森監督も「1試合ごとに一喜一憂してはいけない。花咲徳栄戦は一つの関門でしたが、これで満足してはいけません。秋はまず県優勝を狙っていますので、しっかりと気を引き締め直していきたい」と語る。準々決勝では浦和実業。それに勝つと、準決勝では山村学園vs坂戸の勝者と対戦する。

 新基準バットになって芯で捉えるのが難しくなり、大量点は望めない。森監督が重要とあげた守備力が関東大会出場の鍵となるだろう。

【県大会ベンチ入りメンバー】

1 岡部 修弥投手(2年)

2 落合 隼飛捕手(2年)

3 川原 晴斗内野手(2年)

4 西田 瞬内野手(2年)

5 藤井 健翔内野手(2年)

6 石田 陽人内野手(2年)

7 橋本 尋外野手(2年)

8 豊岡 那由太外野手(2年)

9️ 垣内 凌外野手(2年)

10 伊藤 漣投手(1年)

11 城間 琥珀投手(1年)

12 田口 琳太郎捕手(2年)

13 林田 大空内野手(2年)

14 鈴木 謙信投手(1年)

15 玉榮 久豊内野手(1年)

16 吉田 翔外野手(1年)

17 玉木 敬章外野手(2年)

18 西村 虎龍投手(1年)

19 加藤 将稀外野手(2年)

20 石川 拓海投手(2年)