◇第155回九州地区高校野球大会鹿児島県予選・1回戦◇鹿児島城西4-0鹿児島工◇平和リース球場◇24日

 鹿児島城西鹿児島工は春、夏にも県大会で対戦している。春2回戦は鹿児島工が2―1で競り勝ち、夏3回戦は7―0で鹿児島城西の7回コールド勝ちだった。1勝1敗で雌雄を決する秋の初戦は、雨による順延、継続試合で3日間に及ぶ長丁場の対戦となった。

 雨が降りしきる中で行われた22日は3回表に鹿児島城西が3回表、一死一二塁として2番・川畑孝太郎主将(2年)の右前二塁打で先制。一走・大家夢人(2年)も返球の間に生還し2点を先取した。

 4回の時点で降雨が激しくなり、4回裏からの継続試合となった。

 鹿児島城西は6回裏、二死から下位打線が粘って満塁とし、9番・大家の右前適時打で3点目を挙げた。二走も本塁を狙ったが、鹿児島工の右翼手・中村武尊(2年)が好返球で本塁アウト、4点目を好守で阻止した。

 7回裏、一死三塁から3番・古市誠剛(1年)が右前適時打を放ち、4点目を挙げた。

 鹿児島城西の左腕エース・大家は雨の中でも、間の空いた継続試合でもテンポ良く打たせてとる投球が崩れず、被安打5、113球で完封勝利。好走塁や3点目の適時打を放つなど、投・打・走で活躍した。

 鹿児島工は右腕エース・不笠宗太郎(2年)が好投したが、打線が沈黙。7、8回と得点圏に走者を進めたが、本塁が遠かった。