<2024 阪神大学野球連盟 秋季リーグ戦 第3節2回戦:大阪体育大3-0関西外国語大>◇2024年9月25日◇さとやくスタジアム
2位で7連覇中の天理大を追う大阪体育大が4投手の継投で完封勝利。通算成績を4勝1敗1分けとして、2019年春以来の優勝に望みをつないだ。
先発を任されたのは左腕の林勝宏(3年・駒大苫小牧)。「関西外国語大はストレートに強いと言われていたので、変化球中心でいくことを試合前から決めていたので、それが上手くハマって良かったです」と右打者にはチェンジアップ、左打者にはスライダーが決まり、5回まで4四球を出しながらも無安打投球を続けた。
対する関西外国語大の先発・竹永光(3年・常翔学園)も5回まで1安打無失点の好投。試合はハイレベルな投手戦となった。
大阪体育大は継投策で戦うチーム。林は先発で投げることが多いが、今年のリーグ戦では6回が最長だった。そのため、松平一彦監督は「一本出たら、代えよう」と考えていたそうだ。
結果的に6回表の先頭打者に初安打を浴びて降板。「5回のグラウンド整備中に打たれたら代えると言われていたので悔しいです」と林は悔やんだ。
それでも後続の投手も好投して無失点リレー。打線も6回裏に2番・小畑虎之介(1年・智辯和歌山)の犠飛で先制すると、7回裏にも2点を加えて、関西外国語大を突き放した。
大阪体育大はここまで4勝1敗1分けの好成績。次節ではここまで6戦全勝で、7連覇中の天理大と対戦する。連勝すれば優勝に大きく近づく一方、連敗すれば優勝の可能性が消滅する大一番だ。
「チャレンジャーで思い切っていくしかない」と松平監督は静かに闘志を燃やしている。リーグ最多となる38回の優勝を誇る大阪体育大。王座奪還に向けて、簡単に負けるわけにはいかない。