<令和6年度神奈川県高等学校野球秋季県大会:平塚学園5-4慶應義塾>◇28日◇準々決勝◇サーティーフォー保土ケ谷球場

 慶應義塾平塚学園の強豪対決は壮絶な一戦となった。

 1回裏、平塚学園は3番藤原 レイ外野手(2年)の適時二塁打で1点を先制したが、3回表、1番[player]青木 祐貴[player]外野手(2年)の適時二塁打、2番[player]関 瑛太[player]内野手(1年)の左前適時打で2対1と勝ち越し。追加点を入れたい慶応義塾は7回表、[player]金山 大祐[player]捕手(2年)がレフトオーバーの適時二塁打を放ち、4対1と点差を広げた。

 4回戦に完投勝利をあげた寺本 光希投手(1年)が6回1失点の力投。7回から大村 哲誠投手(1年)は7回、8回をしっかりと抑えて、4対1のまま9回突入。慶応義塾が主導権を握っていたが、4回戦で14対12と打撃戦を制していた平塚学園が粘りを見せる。

 連打でチャンスを作り、一死二、三塁から内野ゴロ、1番松本 梗吾内野手(2年)の適時二塁打、2番望月 海璃内野手(2年)の適時打で同点に追いつく。延長10回表、慶応義塾の攻撃を併殺、三振に抑え、10回裏、一死満塁から6番武井 寛悟捕手(2年)の中犠飛でサヨナラ勝ちを決めた。今年の夏は初戦敗退。そこから県大会開幕まで休むことなく、練習と練習試合に明け暮れ、個々の力と粘り強さを磨いてきた。

 平塚学園は楽天の高田 孝一投手がエースとして活躍した10年ぶりのベスト4。この大会では準優勝を収めているが、準決勝の相手は10年前と同じく東海大相模となった。10年前は延長12回の末、サヨナラ勝ちを収めている。松本主将は「ミラクルを起こします!」と意気込んだ。

<試合スコア>
慶應義塾 002 000 200 0 =4
平塚学園  100 000 003 1 =5

慶應義塾:寺本、大村、紺野-山田

平塚学園:石塚、山口、小俣-武井