<秋季京都府大会:北稜 8ー1 京都翔英(7回コールド)北稜1京都翔英(7回コー北北陵>◇29日◇準々決勝◇わかさスタジアム京都

 公立校の北稜が春、夏を含めて創部以来初の4強入り。春、夏それぞれ1度ずつの甲子園出場経験のある京都翔英を投打で圧倒した。

 北稜は1回裏に相手のバッテリーミスで先制。4回裏には長短打にスクイズも絡めて5点を奪い、試合を優位に進めた。

 投げては背番号11の左腕・中村 勇翔(1年)が7回1失点の好投。「チェンジアップとストレートの緩急が上手く使えました」とストレートの球速は110キロ台ながらも丁寧な投球で凡打の山を築いた。

 中村は打っても4打数3安打3打点と大活躍。7対1と6点リードで迎えた7回裏には二死一、二塁から左中間に適時二塁打を放って、コールド勝ちを決めた。

北稜が大切にしているのはメリハリ。「練習は厳しく、試合は明るくをモットーにやっています」と主将の山中 嵩斗(2年)は言う。

 試合になれば、ベンチが一体となって盛り上がる。状況に関わらず、ポジティブな言葉が飛び交い、自然と自分たちのムードで試合に入っている印象を受けた。

 ここから先の戦いは未知の世界。勝てばもちろん初の近畿大会出場だ。「先のことは見ずに目の前の1勝を心掛けて、次の試合もやっていきたいと思います」と気を引き締める山中。快進撃はどこまで続くだろうか。