9月23日にソフトバンクが4年ぶり20回目の優勝を決めた。その影響もあり二軍で結果を残してきた投手たちが一軍に合流した。なかでも注目を集めているのが2023年のドラフト1位左腕の前田悠伍(大阪桐蔭出身)だ。

 10月1日のオリックス戦でプロ初先発が決まった。前田はここまでウエスタン・リーグで12試合(9先発)に登板。65回を投げ4勝1敗、防御率1.94と圧倒的な数字を残してきた。一軍の舞台でどれくらい通用するのか楽しみだ。

 さてソフトバンクが高卒の投手を1位で迎え入れたのは2005年以降で前田が7人目となる。その他の6人は岩嵜 翔(2007年高校生/市船橋出身)、武田翔太(2011年/宮崎日大出身)、松本裕樹(2014年/盛岡大付出身)、高橋純平(2015年/県岐阜商出身)、吉住晴斗(2017年/鶴岡東出身)。風間球打(2021年/ノースアジア大明桜出身)となっている。

 そのうち1年目から一軍で登板機会を勝ち取ったのは岩嵜、武田の2人だけしかいない。そのうち岩嵜は1試合のみの登板で3回を投げ防御率9.00。勝ち負けはつかなかった。一方の武田は1年目の2012年に11試合の登板で67回を投げ防御率1.07と圧倒的な数字を残し8勝1敗。1人で貯金を7個も作った。

 はたして前田は武田のように高卒1年目から白星を掴むことができるだろうか。その登板を楽しみに待ちたい。

<ソフトバンクの高卒ドラ1投手>

※2005年以降

岩嵜 翔(2007年高校生/市船橋出身)

武田 翔太(2011年/宮崎日大出身)

松本 裕樹(2014年/盛岡大付出身)

高橋 純平(2015年/県岐阜商出身)

吉住晴斗(2017年/鶴岡東出身)

風間 球打(2021年/ノースアジア大明桜出身)

前田 悠伍(2023年/大阪桐蔭出身)