関東大会出場をかけた秋季千葉県大会準決勝が5日に千葉県野球場で行われる。今年は拓大紅陵、東京学館、専大松戸、千葉黎明の4校が勝ち上がった。どの学校が決勝に上がってもおかしくない混戦模様の千葉準決勝の見所を紹介していきたい。
拓大紅陵vs.東京学館 “似た者”同士で接戦は必至
拓大紅陵は3回戦で習志野相手に5回コールド勝ちを収めるなど勢いに乗っている。各打者のスイングが鋭く、3番平山 颯大外野手(2年)は広角に打ち返す打撃が持ち味で、3回戦以降の2試合は6打数3安打を記録している。4番加藤 玄竜捕手(2年)は守備の要として投手の持ち味を引き出すリードが光る。
守備は非常に堅く、どの選手も球際が強く、強肩揃い。エラーからの失点は考えにくい。投手陣では130キロ中盤のストレートを投げ込む投手を3人揃えており、特に1年生左腕の宮澤和聖投手の野球センスの高さは必見だ。左スリークォーターから最速134キロの速球、チェンジアップ、スライダーを投げ分け翻弄する。打者としても抜群の俊足が持ち味で、塁に出ればどんどん盗塁を仕掛けることができる。
東京学館は新チームになって主力が大幅入れ替えした中でも勝ち上がってきた。準々決勝の流通経済大柏戦で完封勝利を挙げた湯浅 晴斗投手(2年)は伸びのある直球で勝負する右投手。普段は変化球を駆使しながら打たせて取るが、ここ一番では高めに伸びる直球で打者を封じており、ピンチにも強い。1年から内野手として公式戦を経験してきた間宮 和尊投手(2年)も控えている。
巧打堅守の遊撃手・平山 悠人内野手(2年)はコンタクト力が高く、3回戦以降の2試合では9打数5安打と勢いに乗っている。宮川 璃久捕手(2年)も投手陣の持ち味を引き出すリードが光り、勝ち進むごとに守備の安定感が増してきた。大型選手はいないが、体全体を使って振る打者が多く、長打性の打球が多い。
どちらも打力があり、継投策を使っていくチームで、終盤まで接戦が予想される。