侍ジャパンU-18代表は27日に大学野球の関西学生野球連盟選抜と7イニング制の練習試合を行い、1対3で敗れた。

 侍ジャパンU-18代表の登録選手は甲子園の20人より少ない18人。球数制限もあることを考えると、昨年の中山優月(智辯学園→大阪商業大)のように投手も野手もこなせる選手が重宝される。

 今年のチームで二刀流の活躍が期待されているのが櫻井椿稀(鶴岡東)だ。同校ではエースで4番として活躍。今夏の甲子園出場の立役者になった。

 この日の櫻井は試合前のシートノックをレフトで受け、試合には7番指名打者で出場。5回裏の第2打席でセカンド強襲の内野安打を放ち、2打数1安打と結果を残した。

 7回表には指名打者を解除してマウンドへ。「いつも以上に低めに投げられて、自分のピッチングができたと思います」と1回を無安打1四球無失点に抑えた。

 指名打者を解除しての登板は自身の野球人生で初だったという。それでも戸惑うことはなく、守備につかないことで負担が軽いと感じているようで、「やりやすさはあるので、バッターでもピッチャーでも集中できていると思います」と前向きに捉えていた。

 小倉全由監督も櫻井のここまでの働きを高く評価している

「人数が18人と少ないので、投手の誰かがDHに入ってもらわないと、チームを回せないので、櫻井くんは重宝させてもらっています」

 ここまで2試合の登板で3回を投げて無失点。打者としては2試合で5打数3安打と大当たりを見せている。

 「状態は良いかなと思います」と話しており、本戦でも投打に渡る活躍が見られそうだ。