2月25日に始まった2024キリンビバレッジカップ第48回関東連盟春季大会(以下、関東大会)。5日が最終日を迎えた。決勝トーナメントの準々決勝4試合、準決勝2試合が2会場に分かれて開催された。

市原能満グラウンドでは、小平ポニーと市原ポニーが準決勝を戦い、4対1で市原ポニーが勝利した。

市原ポニーは、準々決勝で横浜みなとみらいポニー Baseball Surfersを7対3で下した。初回、2回で得点を重ねて主導権を握ると、先発の岡 隼正の打たせて取る投球で相手打線を6回途中まで無失点。最後は齋藤 蓮士が抑えて準決勝にコマを進めた。

対する小平ポニーは、準々決勝で飯能ポニー相手に4対1で勝利。6回終わって2対1と引き締まった試合展開の中、7回にダメ押しの2点で準決勝進出を決めた。

そんな両チームによる準決勝は、市原ポニーの先発・千脇 陸が立ち上がりを攻められたが、2回に9番 ・佐々木 龍生の適時打で2対1と勝ち越しに成功。市原ポニーが主導権を握ると、6回にはダメ押しの2点を追加。4対1で最終回を迎えると、最後は田部 智貴が試合を締めた。

5日が大会最終日ということで、決勝進出を決めた時点で優勝になることが決まっていた今大会。市原ポニーの主将・鬼﨑 翔平は「最高です」と試合後に喜びを感じていた。

「去年の秋の関東大会で3位に終わったことが悔しくて、『何かがたりない』とチームで確認し合ったんです。そのときにチームの雰囲気が悪い、ってことに気が付いて、まず自分から弱さを見せず、チームの士気を高めることを意識しました。

おかげで選抜大会でも3位に終わってしまいましたが、手ごたえがありましたし、今日の試合でも先制されても、気落ちすることなく、すぐに逆転できた。ただ夏の全国大会ではもっといい雰囲気を作り、優勝を取ります」

もう1つの試合会場である岩井球場では将門ポニーを下した墨田ポニー。さらにポニー江東ライオンズの3連覇を阻んだSKポニーが準決勝を戦い、7対3でSKポニーが勝利した。

優勝は市原ポニーとSKポニーの両チームとなり、個人賞として、最優秀選手賞は市原ポニー・岡 隼正とSKポニー・佐川 槙太朗が獲得。殊勲賞として小平ポニー・関 政宗と墨田ポニー・峠坂 隼人が選ばれた。

2か月以上かけて開催された関東大会は幕を下ろした。最終出場決定戦がまだ途中のため全チームではないが、今大会の結果をもって7月の全国大会の出場チームが決定。7月の全国大会では各チームどんな野球を見せてくれるのか。