2023年は、3世代(ブロンコ、ポニー、女子)が世界一に輝いたことで大きな話題となった日本ポニーベースボール協会。2024年が協会創立50周年の節目ということで、様々な取り組みが進んでいる中、6月上旬にブロンコ代表がアジアで優勝を飾った。

中学1年生世代で構成されるブロンコ代表(U-12)。6月3日から7日にフィリピンで開催されたアジアパシフィックゾーンチャンピオンシップトーナメントに出場し、台湾をはじめとした8チームと対戦した。

予選ではフィリピン、中国などを相手に3連勝。全試合無失点、2桁得点という快勝で日本代表は決勝にコマを進めた。

台湾の相手に初回に先発した岩中善暉が失点をするなど、いきなり5点を追いかける苦しい展開。直後の攻撃で2点を返すなど打線の奮起で徐々に詰めていくと、5回に相手のミスもあり、7対5と逆転に成功した。

ただ台湾の反撃は終わらず、最終回に3点を奪われて再逆転。主導権を握られて崖っぷちに詰め寄られたが、土壇場で日本が意地を見せ、山田悠生のサヨナラ打で歓喜の輪を作った。

「めっちゃ気持ちよかった」と試合後に喜びを爆発させた山田の活躍でアジアNo.1となった日本代表。2年連続でのワールドシリーズ出場が決定し、世界一連覇へ挑戦することとなった。

選手たちはまだ中学1年生。これから成長していく年代で、アジアの頂点になったことは、大きな自信に繋がる。と同時に世界の舞台でプレーするチャンスは、大きな財産になることは間違いない。

世界一連覇への期待をしながらも、選手たちのさらなる成長を楽しみにしたい。