3つのカテゴリーで日本代表を編成し、毎年世界一を目指している日本ポニーベースボール協会。その3カテゴリーの中で、もっとも年齢が上にあたるコルト代表(U-16)は、2023年にワールドシリーズでベスト4進出。2024年は、世界一を目指して、18人の中学3年生を選出。日の丸を背負って、17日からアジアのライバルたちと激突した。

5チームが参戦した今回のアジアパシフィックゾーンチャンピオンシップ。総当たり戦での4試合では3勝1敗。第2戦のフィリピン戦に2対3と惜敗し、黒星を喫するものの、その後の試合で勝ち星を重ねて、決勝戦へ駒を進めた。

決勝戦では、予選で敗れたフィリピンと再戦。試合は一進一退の攻防で、7回表が終わって、4対4の同点で日本最後の攻撃を迎える。

先頭の谷口康介の三塁打でサヨナラのチャンスを作ると、相手バッテリーのミスでサヨナラ勝ち。思わぬ形にはなったが、日本が大会連覇を飾り、ワールドシリーズへの出場権を掴んだ。

大会では国際標準バットを使うことがルールに明記されており、打者は苦しい状況。しかもU-16ということで、敵チームによっては高校生がいるなかで、5試合33得点と素晴らしい攻撃をアジアのライバル相手に見せた。

高校野球では2024年、低反発バットが導入されたことで話題を呼んでいるが、その世界に来年から飛び込んでいく今回の日本代表のメンバーは、自信を深める大会になっただろう。

加えて、相手はアジアということで、めったに対戦出来ない海外の選手相手に結果を残せたことも、大きな自信になるだろう。

次はワールドシリーズだ。7月に開催予定だが、今度は世界を相手に自信を深め、高校野球の世界に飛び込んできて欲しい。