目次

[1]10位~6位
[2]5位~1位

 ついに5位~1位。この5人に関しては、評価するポイントによっては、ナンバーワンが分かれるかと思う。それだけ実力差がない。今回、高校野球ドットコムでは野球選手としての総合力を評価して、選出させていただいた。

5位~1位



畔柳亨丞(中京大中京)、風間 球打(ノースアジア大明桜)、森木大智(高知)、小園健太(市立和歌山)、達孝太(天理)

5位 畔柳 亨丞中京大中京
 センバツで2完封を果たした151キロ右腕。センバツ準決勝で負傷降板はあったものの、6月13日の東海大相模との練習試合で3回無失点、3奪三振。平均球速は約147キロと圧巻の平均球速をマークした。ネット裏から見ると、伸び上がるような速球は強烈なインパクトがあった。スライダーなど変化球でストライクも取れて完成度も高い。あとは畔柳が課題とする「平均球速145キロ~後半」の速球を先発でも継続して投げられて、ゲームメイクもできれば、評価は高まるだろう。

4位 達 孝太天理
 193センチの長身から140キロ後半の速球、フォーク、カットボールと多彩な変化球を操る大型右腕。センバツで対戦した宮崎商健大高崎仙台育英はいずれも全国レベルの強打のチーム。その相手たちに26回を投げ、自責点3と評価を高めた。あとは1つ1つのボールの精度を高めて、世代ナンバーワン右腕の座を狙う。

3位 小園 健太市立和歌山
 貝塚ヤング時代は全国制覇を経験。1年生から公式戦のマウンドを経験し、順調に成長を遂げてきた。140キロ後半の速球、スライダー、カットボール、ツーシームといった多彩な変化球を操る投球は高校生と思えない完成度の高さがあり、接戦でも持ちこたえるメンタルの強さも魅力。二季連続の甲子園出場へ。宿敵・智辯和歌山を圧倒する投球術を身につける。

2位 風間 球打ノースアジア大明桜
 この投手が他の超高校級投手と比較して何が秀でているかといえば、圧力を感じるストレートだといえる。真っ向から振り下ろす常時140キロ後半~150キロ前半の速球は高校生では、なかなかお目にかかれない球威があり、変化球の精度も高い。将来、球界を背負って立つ器を持った投手だろう。

1位 森木 大智高知
 四国大会の投打で躍動する姿を見て、今回のランキング1位を決めた。中学時代から大きく騒がれ、紆余曲折はあったが、高回転の140キロ後半のストレート、切れのあるスライダーは絶品。球速面は目に見えて大きく変化したわけではないが、ボールの質、投球術は大きく進化している。森木が他の4人にはないものが、野球選手としての総合力の高さだ。

 特に四国大会決勝・明徳義塾戦ではそれが顕著に発揮された。決勝3ランを打つだけではなく、レフトでスタメン出場していた森木は明徳義塾1の俊足である8番・井上 航輝の左翼フェンス直撃の当たりを全く無駄なく処理し、鉄砲肩で走者を二塁で刺すファインプレーも見せた。

 投球だけではなく、打撃、守備で魅了する森木は、やはり今年のナンバーワンプレイヤーとして評価したい。

 以上が夏の大会前のランキング50である。50位に選ばれなかった選手の中にも魅力的な選手が多く、夏にかけて無名の選手が急浮上するのが夏の大会の良いところ。勝ち負けは決まっても多くの選手が怪我なく、持てる力を発揮して終わることを期待したい。

(記事=河嶋 宗一