第1シード・聖カタリナ学園の春夏連続甲子園初出場か。第2シード・小松の7年ぶり2度目の甲子園か。それとも悲願の夏甲子園初出場を目指す第3シード・新田なのか。一方、20年ぶり27度目の「夏将軍復活」を期す第4シード・松山商や、群雄割拠のノーシード勢の動向はいかに……。

 7月10日(土)11時から愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで開会式。その後、7月26日(月)10時に同じく坊っちゃんスタジアムで開催される決勝戦まで55試合の熱戦が繰り広げられる「第103回全国高校野球選手権愛媛大会」。今回は7月7日に締め切られた大会登録最終エントリーデータを基に、ブロックごとに注目選手を挙げながら大会を展望していきたい。

第1シード:聖カタリナ学園ブロック


 最速145キロ右腕・櫻井 頼之介(3年・171センチ60キロ・右投右打・尼崎ボーイズ<兵庫>出身)や、すでに高卒プロ志望を表明している強打強肩の4番・川口 翔大(3年・遊撃手・右投左打・175センチ75キロ・松山中央ボーイズ出身)に、春以降の成長が著しい小澤 武門(3年主将・三塁手・右投右打・172センチ72キロ・稲城リトルシニア<東京>出身)など、タレントぞろいの聖カタリナ学園にノーシード勢が挑戦する構図。その筆頭格は秋山 拓巳(阪神タイガース)がエースだった2009年以来、12年ぶり7回目の甲子園を目指す西条であろう。

 西条は6月13日(日)の練習試合・松山聖陵戦でセンター方向にライナー性で叩き込む驚愕の先頭打者本塁打を放つなど、18本まで高校通算本塁打を伸ばしている尾﨑 颯汰朗(3年・中堅手・左投左打・180センチ74キロ・新居浜市立川東中出身)や、夏の復活が期待される背番号「10」の最速140キロ右腕・真鍋 透徹(3年・右投左打・187センチ85キロ・新居浜市立川東中出身)ら、こちらも将来性あふれる選手が多い。

 このブロックには実力校の松山北や、周囲の評判も高い2年生右サイド・伊藤 颯太朗(右投右打・179センチ74キロ・今治市立南中出身)や、その今治北と対戦する松山東の俊足2年生・芥川 壮太郎(中堅手・右投右打・168センチ65キロ・松山市立北条南中出身)など注目選手たちが控えるが、順当にいけば西条が準々決勝の位置まで進みそうだ。

 なお、ここには昨年県独自大会優勝の松山聖陵もいるが、今年は荷川取 英明監督も「まだまだです」と話すように、戦力的にはやや苦しい。昨年からのレギュラーである土井 康生(3年主将・遊撃手・右投右打・167センチ59キロ・広島廿日市ボーイズ<広島>出身)を中心に、まずは昨年の独自大会で小松を抑え込んだ江口 勝飛(3年・右投右打・175センチ74キロ・四国中央市立土居中出身)がいる新居浜商との初戦に全力投球したい。

第4シード:松山商ブロック



松﨑 来雅(松山商)

 松山商松﨑 来雅(3年・左投左打・169センチ73キロ・ヤング倉敷ピーチジャックス<岡山>出身)、安藤 塁(3年・右投右打・180センチ81キロ・松山城西ボーイズ出身)の左右両輪と山本 英貴(3年・捕手・172センチ71キロ・松山中央ボーイズ出身)のリードが軸。ここに加え「相手を見て戦えるようになった」と主将・平岡 拓朗(3年主将・二塁手・右投右打・173センチ72キロ・八幡少年クラブ<広島・軟式>出身)を認める就任2年目・大野 康哉監督の野球を体現できるようになったことも大きい。

 ただ、彼らの緒戦は東予vs吉田の勝者。特に吉田の最速141キロ左腕・三好 巧真(3年・左投左打・172センチ72キロ・西予市立宇和中陸上部出身)は、公式戦初戦で打ち崩すことは容易ではない。逆に言えば、ここで勝ち抜くことができれば一気に突き抜ける可能性もありそうだ。

 ただ、このブロックは曲者ぞろいである。背番号「3」ながら右腕で投げ下ろす迫力を有する樫原 晃樹(2年・一塁手兼投手・183センチ82キロ・松山中央ボーイズ出身)や、春にブレイクした向田 歳(3年・二塁手・右投右打・176センチ72キロ・宇和島ボーイズ出身)ら、ポテンシャルあふれる逸材が腕まくりする済美や、開会式で選手宣誓の大役を務めることになった山本 宙(3年主将・二塁手・右投右打・168センチ67キロ・西予市立三瓶中出身)、「コツコツ努力した成果が出ている」(清水 隆弘監督)大型遊撃手・松下 健琉(3年・右投右打・182センチ76キロ・えひめ西リトルシニア出身)が注目の八幡浜もいる。

 さらに1年夏から試合出場経験を持つ選手たちが最後の夏を迎える今治北大三島や、「リアルドカベン」こと、兵頭 英斗(捕手・右投左打・177センチ135キロ・宇和島ボーイズ出身)が2年生主将を務める大洲農や、春の県大会出場の東温なども上位進出を狙っていく。