目次

[1]世代屈指の捕手となった松尾、大型外野手・海老根の可能性
[2]どの学校にも将来性豊かな打者が満載


 大阪桐蔭の優勝で幕を閉じた第52回明治神宮大会。1年生の活躍で沸いた今大会だったが、2年生野手のレベルが高かった大会でもあった。決勝戦では壮絶な打撃戦になったように、来年の全国大会は打高投低になるのではないだろうか。レベルの高い超高校級の打者たちを紹介したい。

世代屈指の捕手となった松尾、大型外野手・海老根の可能性


 優勝した大阪桐蔭の正捕手、松尾 汐恩捕手(2年)が見せた攻守の内容が充実していた。打撃では決勝の広陵(広島)戦で2本塁打の活躍。トータルで13打数8安打と、大舞台で結果を残した。松尾の打球は右中間へ大きく伸びるのが長所だが、明治神宮大会では甘く入れば豪快に引っ張ってレフトスタンドへ特大弾が打てる姿も見せた。

 もともと遊撃手だったこともあり、フットワークが実に軽快で、二塁送球1.9秒台の強肩で相手チームにプレッシャーを与えた。

 これまでも高評価されていた捕手だが、これまでの大会と違うのは豪快なインパクトを与えた点にある。打撃だけではなく、経験値の高さを活かし、勝利に導いたリードもあった。もちろん細かいところに目をつければ課題はあるが、高校生捕手が豊富な22年世代で一歩リードしていることは間違いない。

 初戦の敦賀気比(福井)戦で、本塁打を放った海老根 優大(2年)も魅力的な大型外野手だ。19年、U-15代表の4番打者として、開催地の坊っちゃんスタジアムで特大本塁打を放った。鳴り物入りで入学したが、1年秋はベンチ入りしても、目立った活躍はできなかった。2年秋から主力打者として活躍。レベルスイングを心がけ、甘く入ったボールを捉え、レフトスタンドへ持っていく素質は高いものがある。まだ全体的に荒削りで、守備でも抜群の強肩、俊足があるものの、シートノックのバックサードではカメラ席に直撃する大暴投があり、たまたま三塁側の雑誌協会席でみていたが恐怖感があった。大阪桐蔭がどのように海老根の才能を開花させるかとても興味深い。

 現時点ではどのステージに進んでも、コンタクト力の低さが課題となりそう。まずは半年にどこまで、コンタクト力をレベルアップさせるられるか注目をしていきたい。