中学硬式・ポニーベースボール協会の日本一を決める、マルハンインビテーション大倉カップ第50回全日本選手権大会(以下、全日本大会)は23日、準々決勝4試合、準決勝2試合が関東の各球場で行われた。

JPアセットスタジアム江戸川(江戸川区球場)では第1試合、関メディベースボールポニーがポニ-博多南シャ-クスと対戦。試合は2対2の同点で3回を終えると、迎えた4回に相手バッテリーのミスで勝ち越しに成功。続く5回には無死2、3塁から5番・清家 克紀の犠牲フライで4対2とリードを広げる。

直後に2点を返されて4対4の同点になるも、関メディ学院ポニ―は、6回に3番・谷口 康介の適時打などで一挙4得点に猛攻を見せて勝負あり。8対5で勝利を飾った。

終盤まで競り合いを演じながら、惜しくもベスト8で終わったポニ-博多南シャ-クス。最終回に適時打を放つなど、投打でチームを牽引した主将・金堂 瑠音は「悔しかったですが、楽しい試合でした」とコメント。昨年も対戦して敗れていた相手に「リベンジしてやる」と金堂主将は思っていた分、全力で戦った充実感を楽しみながら、その一方で、リベンジができなかった悔しさもも残ったのだろう。

しかし、「力の差は縮まったと思います」と1年間の成長を確かに感じることもできた。今回の成長を糧に、さらなる成長を期待したい。

準々決勝2試合目は、市原ポニーが兵庫神戸ポニ-ベ-スボ-ルクラブに7対1で勝利。先発した市原ポニー・齋藤蓮士が、6回被安打4、無失点の好投でリズムを作ると、打線も初回から2点を先制するなど、着実に得点を重ねて準決勝進出を果たした。

そして迎えた関メディ学院ポニ―と市原ポニ―による準決勝は、11対2で関メディベースボールポニーに軍配。初回から1点を奪うと、3回と4回にも追加点を入れて3対0で迎えた5回には、一挙3得点で6対0。これで主導権を握ると、その後も追加点を奪い続け、市原ポニーを下した。

もう1球場では、ポニー筑後リバーズが2連勝を飾って決勝進出。関メディベースボールポニーと優勝をかけて戦うこととなった。

24日はいよいよ決勝戦が行われる。日本一の称号はどちらが手にするのか。