昨年のドラフトでは独立リーグからじつに23人が指名された。特に徳島インディゴソックスの椎葉 剛投手(島原中央)は阪神から、富山GRNサンダーバーズの大谷 輝龍投手(小松大谷)はロッテからそれぞれ2位という上位指名を受けている。どうやら今年も独立リーグの躍進は続きそうだ。

 また、今年はオイシックス新潟アルビレックスBC、くふうハヤテベンチャーズ静岡の二軍球団も参入した。各リーグからドラフト候補を紹介していきたい。

今年も徳島インディゴソックスは人材豊富!昨年の6人同時指名超えはあるのか!?

 四国アイランドリーグplusは“最強育成球団”の呼び声が高い徳島インディゴソックスに今年も指名有望な逸材が多い。

 最速159キロ右腕の工藤 泰成投手(明桜-東京国際大)は今季、8勝1敗、防御率2.91。68回で71奪三振と投球回を上回る三振を記録した。剛速球とフォークのコンビネーションを武器とする剛腕だ。

 川口 冬弥投手(東海大菅生-東海大-ハナマウイ)は東海大菅生時代、松本 健吾投手(ヤクルト)らと同世代だが、実力が及ばずベンチ外だった。当時は130キロそこそこで、コントロールも悪かったが、城西国際大に進むと、ストレートの球速が大幅アップし、150キロをマークした。クラブチーム・ハナマウイではエースとして活躍したが、NPB入りを目指して、徳島に入団。59.1回を投げ85奪三振。最速155キロの速球、高速フォークで次々と三振を奪う。

 ほかでは加藤 響内野手(東海大相模-東洋大)が打率.311、6本塁打、41打点の成績を残し、“強打の遊撃手”として評価が高い。守備力も高いものがある。寺岡 丈翔外野手(東福岡-福岡大)は8本塁打、65打点、打率.333、25盗塁でリーグの打点、本塁打の二冠王を獲得し、盗塁数もリーグ2位。さらに強肩で走攻守三拍子揃っている。昨年は6人の指名があった徳島は何人が指名されるのか。

 同じ四国ILでグランドチャンピオンシップに進出した愛媛マンダリンパイレーツの羽野 紀希投手(新南陽-日本経済大)は最速157キロを投げ込む速球派右腕。今季は47試合で2勝3敗6セーブ、防御率2.88を記録した。同じ愛媛では高卒4年目の矢野 泰二郎捕手(済美)の評価も上がっている。打率.303、4本塁打、19打点の好成績をマークし、打てる捕手としてリストアップされている。

BCリーグでは若手捕手コンビに注目!イースタン首位打者のオイシックス知念は一軍投手から強打を発揮した実績あり

1 2