中日の育成4年目・加藤 翼投手(帝京大可児)の戦力外が決まった。帝京大可児時代は最速153キロを計測する速球派右腕として活躍。高校入学から柔軟性強化のために、就寝前に30分から1時間ぐらいのストレッチを毎日行って、開脚は180度開くまでに。投球フォームのこだわりも強く、ドジャース・山本 由伸投手(都城)、メッツ・千賀 滉大投手(蒲郡)の良い部分をミックスした投球フォームで、入学時の120キロ台後半の速球から常時140キロ台後半の速球を投げられるまでになった。

 20年のドラフトでは中日から5位指名を受けた。下位指名ながら実力、意識も高い逸材として評価が高く、将来のエース候補として期待された。しかしフォームを崩してしまい、なかなか実力を発揮できず、23年から育成選手となった。今季は二軍戦でも5試合に終わり、防御率7.71だった。今季最後の登板となった9月28日のオリックス戦では1回無失点だったが、速球の最速は139キロに留まった。