現在の高校野球を代表するチーム・大阪桐蔭が14日に初戦を迎える。春季大会終了後、招待試合、強豪校との練習試合で、激しいチーム内競争を行ってきた。ベンチ入りした主な選手たちを紹介したい。
【投手】
平嶋 桂知投手(3年)はドラフト上位候補として注目される速球派右腕。常時140キロ台後半の速球、130キロ台後半のフォーク、カットボールを操る。重要な場面での一戦は先発マウンドに上がるだろう。大阪桐蔭のエースにふさわしい投球を見せていきたい。
センバツでも好投を見せた中野 大虎投手(2年)は先発、中継ぎのどちらでもいける速球派右腕。滑らかな体重移動から140キロ中盤の速球、スライダー、フォークを操る。安定感が高く、平嶋の次に出番があるのではないか。
南 陽人投手(3年)は伸びのある140キロ前半の速球を投げる右腕として1年秋から活躍。フィールディング、牽制といった細かい技術も優れており、さすが名門校というべき右腕だ。
森 陽樹投手(2年)は期待の大器。189センチ83キロと恵まれた体型から140キロ後半の速球を投げ込むが、まだ制球が不安定。フォームが固まっていけば、とてつもない力を発揮する投手であることは間違いない。
左の中継ぎとして、両サイドへのストレート、変化球を丁寧に投げ分ける山口 祐樹投手(3年)、伸びのある140キロ中盤の速球を投げ込む川上 笈一郎投手(3年)もベンチ入りをはたした。
【野手】
主軸打者は徳丸 快晴外野手(3年)、ラマル ギービン ラタナヤケ内野手(3年)、境 亮陽外野手(3年)の3人。
徳丸は6月の対外試合で本塁打を量産しており、絶好調。この夏で主役級の成績を残せるか。ラマルも新基準バットでもかなり強烈な打球を飛ばしている。その強打を勝負どころで発揮できるか。周東佑京級の走力を誇る境は、好投手相手にも強打を発揮できるようになった。チャンスメーカーとして上位打線につないでいきたい。
抜群の脚力を誇る吉田 翔輝外野手(3年)はセンバツ後から怪我もあったが、コンディション良好であれば、走攻守ともに頼りになる存在だ。
右の強打者・岡江 伸英内野手(3年)、1年秋から正捕手に抜擢され、2年生ながら投手陣をまとめる増田 湧太捕手(2年)は守備の柱だ。伸び盛りの遊撃手・宮本 楽久内野手(2年)の守備も非常に軽快なものがある。ベンチ入りの野手1人1人が魅力的だ。
厳しい大阪大会を勝ち抜くには20人全員の活躍が不可欠。試合を重ねる中で多くの選手が脚光を浴びる大会になることを期待したい。