森 駿太内野手(桐光学園:準々決勝敗退)
神奈川大会成績:18打数4安打6打点打率.222 アピール度:B
高校通算48本塁打を記録しているように、今年のドラフト候補に挙がる野手の中で、プロの世界でも本塁打が多く打てそうな逸材として挙がるのが森 駿太内野手(桐光学園)。187センチ90キロと恵まれた体格、強靭なフィジカルから繰り出されるスイングスピード、打球の速さは花咲徳栄の石塚にひけをとらない。ただ夏はなかなかコンタクトができず、18打数4安打に終わった。凡退になった打席でもスイングは速かったし、ヒットになった時の打球も非常に速かった。三塁守備も軽快で、スローイングも強烈。素材は抜群だ。こうした素材の高さを高く買って、指名する球団は現れるのか。
今坂 幸暉内野手(大阪学院大高:初戦敗退)
大阪大会成績:3打数1安打 打率.333 アピール度:B
この春、大阪桐蔭、履正社の二強を破って旋風を巻き起こした大阪学院大高の中心的な選手だった今坂 幸暉内野手。西日本屈指の超高校級遊撃手として高く評価されていた。この選手ほど初戦敗退がもったいないと思った選手はいなかった。大阪学院大高の選手たちの動きを見ると、かなり動きが硬いように感じた。スイングも鈍く、なかなかバットが出ない。その中で今坂は積極的にバットが出ていて、ライトへ痛烈な打球を放っていた。盗塁も決めており、1人だけ動きのキレが違った。春優勝校の重圧で力を発揮できなかった選手が多い中、今坂は普段通りのパフォーマンスができており、実戦向きの選手だ。もう少し勝ち進んでいたら、もっと驚くようなパフォーマンスを見せていたのではないか。それができるのは普段の準備、練習の仕方がしっかりしているからだと思われ、そういったマインドに惚れているスカウトはこれからも今坂の練習を視察すると考えられる。
坂口 優志内野手(樟南:決勝敗退)
鹿児島大会成績:14打数5安打 打率.357 アピール度:B
下級生時から主軸として活躍した坂口 優志内野手(樟南)はしなやかな動きで無失策を記録した守備には見惚れるものがある。打撃は正確なスイング軌道で捉えてライナー性の打球を連発する。攻守ともに大きな癖がなく、育てやすいタイプ。それでも上位候補の野手と比べると打撃面でインパクトが欠けるが、高卒プロを狙える技量は十分に持っている。
今回の地方大会でのパフォーマンス、甲子園でのパフォーマンスを元に、『高校野球ドットコム』では「ドラフト期待度ランキング 2024最終版」をお届けする(10月24日のドラフト会議直前にプロ志望届提出者が対象)。甲子園に出場する野手はさらに評価を上げることができるのか。