<関西学生野球連盟 令和6年度秋季リーグ戦 第6節1回戦:関西大7-6関西学院大>◇2024年10月12日◇南港中央野球場
2位の関西大が春秋連覇を目指す首位の関西学院大に先勝した。ドラフト1位候補の最速154キロ左腕・金丸 夢斗(4年=神港橘)は1点リードの8回表から登板。2回を投げて1安打1四球無失点で試合を締めた。
「悪くはなかったですけど、微妙なコントロールができていない部分があった」と8回は一死から四球で出塁を許すも投直で併殺に打ち取り、結果的に三人で打ち取る。9回表も先頭打者に内野安打を許したが、続く打者のバントを二塁でアウトにすると、一死一塁から5-4-3の併殺で試合を終わらせた。
今春に腰の骨挫傷を発症して、調整が遅れていた金丸は開幕当初からリリーフでの登板が続いている。元々は10月以降の先発復帰を目指していたが、打撃による腰の負担を考慮して、最後までリリーフ起用を貫くことになった。
8回裏には今季初打席に立つも一度もバットを振ることなく見逃し三振。「急に激しい回旋をしてしまうと、どうなるかわからない。1点を守り抜く自信はあったので、ピッチングに専念しようという思いで、打席はもう捨てていました」と大事をとった。
開幕時点で「60~70%」だったという状態は「70~80%」まで上がっている。100%の状態でない中でも今季は12回を無失点に抑えており、春を含めて今年のリーグ戦で自責点は0。圧倒的な力量差を見せつけている。
チームも開幕から2節続けて勝ち点を落としたが、そこから5連勝と調子を上げており、他力本願ながら優勝の可能性を残している。まずは関西学院から勝ち点を奪うことがその第一条件。「この土日で勝ち点を取ることが僕たちの一番やるべきことだと思うので、何とか明日、勝って終わりたいと思います」と13日の2回戦に向けて意気込んでいた。