<秋季東京都大会:帝京 10―0 練馬(5回コールド)>12日◇1回戦◇都営駒沢球場

 夏の東東京大会準優勝の帝京に夏は西東京大会は3回戦で国士舘に大敗した練馬が挑むという形になった。帝京は、この秋も2試合をコールド勝ちして本大会出場。練馬明星学園を13対5と7回コールドで下しての進出である。

 正直、力の差は否めないという試合ではあった。帝京の先発坂本佑弥投手(2年)は、立ち上がり簡単に三者凡退で退けるとその裏、帝京は先頭の村松秀心選手(2年)がいきなり三塁打。内野ゴロの間に生還してまずは1点先取。さらに、続く安藤丈二選手(1年)の二塁打と立石陽嵩選手(1年)の左前打で2点目。

 2回には一死から好機を得ると、2番梅景大地選手(2年)の二塁打や4番立石選手の右中間三塁打に捕逸などもあって4点が入る。こうなると、さすがに帝京のワンサイド気味の展開になっていってしまう。

 3回にも2者が凡退してから連打で1点を奪い、4回にも6番加藤連志選手(1年)のタイムリー打などで2点。そして、1番からの5回には3連打で1点が入って10対0となり、コールドゲームが成立した。

 帝京の金田優哉監督は、強打者を揃え、夏に準優勝したチームとは全く別のチームという形でこの新チームはスタートしているということを強調していた。「1年生も多いチームですし、チームとしては0からのスタートです。誰が核になるということもなく、全員が核になっていって欲しいというところです。今日は坂本の先発ということは、1週間以上前から決めていました。中1日で次の試合もありますから、今日は最後まで坂本で行くというつもりでした」と、1番の岩本勝磨投手(2年)を使わないで終えたことも予定通りだったようだ。そして、「点が取れるところはしっかりと取っていくという野球はやれた」と、納得していた。

 登録16人で戦った練馬としては、現時点では精いっぱいの戦いというところだったかもしれない。2安打を放ち、二死満塁まで攻めた2回に1点でも取れていたら、また違った展開もあったかもしれないが、帝京の坂本投手を打ちきれなかった。