5位~1位 MLBも注目する剛腕、センバツ準優勝投手らを凌いだ1位は?

5位 小船 翼投手(知徳)

198センチ102キロ 右投右打ち
直球の威力:S
投球フォーム:C
制球力:B
変化球:B
将来性:A
ドラフト:上位指名クラス

 197センチの長身から常時140キロ後半~150キロ前半の速球で圧倒するパワーピッチャー。NPB12球団だけではなく、MLBのスカウトからも注目されている逸材だ。どの試合でも150キロ超えのストレートを投げ込んでおり、今年の高校生の中では最もボリュームがある。変化球の質、内外角への出し入れなど、この夏に奥行きのある投球を見せられれば、ドラフト1位の確率も高まるのではないか。

4位 昆野 太晴投手(白鷗大足利)

180センチ86キロ 右投げ右打ち
直球の威力:S
投球フォーム:B
制球力:A
変化球:A
将来性:A
ドラフト:上位指名クラス

 今年の高校生でも屈指の完成度の高さを誇る右腕。昨秋の関東大会で中央学院にコールド負けした悔しさを糧に、今年、大きく成長した。自慢の速球は当たり前のように150キロを連発。試合展開に応じて球速を抑えたり、終盤になって150キロ近い速球を投げ込んだり……。ギアを上げ下げしながら打者を圧倒した。スライダー、カーブ、チェンジアップも低めに決まり、ただ速いだけではなく、実戦力も大きく向上している。自分の投球フォームに合った変化球、投球スタイルを見出すことができており、高校生相手には余裕すら感じられた。例年、夏に強くなる作新学院打線を翻弄する投球ができれば、もっと評価は高まるだろう。

3位 平嶋 桂知投手(大阪桐蔭)

186センチ84キロ 右投げ両打ち
直球の威力:S
投球フォーム:A
制球力:B
変化球:A
将来性:A
ドラフト:上位指名クラス

 186センチの長身から常時140キロ後半の速球、130キロ後半のフォークで勝負する大型右腕。自慢の直球は他の投手にはない強さ、簡単に前に飛ばさせない威力がある。恵まれた体格を活かそうとフォームの細部まで意識する繊細さも持ち合わせており、大化けする要素を秘めている。打者からすれば厄介な縦変化をしっかりとマスターして三振が奪えるのが魅力。さらに制球力を改善して、優れた投球成績を残して、ドラフト上位指名を確実にしたい。

2位 今朝丸 裕喜投手(報徳学園)

188センチ74キロ 右投げ右打ち
直球の威力:A
投球フォーム:S
制球力:S
変化球:A
将来性:S
ドラフト:ドラ1クラス

 最速151キロを誇る選抜準優勝投手。現在のプロのスカウトが好む長身、フォームバランスが良い、高い制球力の3要素を兼ね備えた本格派右腕。他の高校生投手にはないのは、ここ一番で強いメンタルの強さ。選抜準々決勝の大阪桐蔭戦では1失点完投勝利。準決勝の中央学院戦ではあと1人の場面でマウンドに登り、火消しに成功。決勝の健大高崎戦は8回に大会最速の149キロを計測して、打者をねじ伏せるなど、実績が証明している。夏までピークに持って行く調整をしている今朝丸はドラ1を確定させるような快投ができるか。


今朝丸 裕喜(報徳学園)

1位 石塚 裕惺内野手(花咲徳栄)

181センチ81キロ 右投げ右打ち
長打力:S
巧打力:S
守備力:B
走力:B
将来性:S
ドラフト:ドラ1クラス

 今年の高校生に最強打者。木製バットを使った高校日本代表の強化合宿でも大学生の強打者のような打球を放った。花咲徳栄・岩井隆監督はコンタクト力の高さも評価しており、石塚自身、しっかりと当てることを得意としている。また、石塚には打席に立てば結果を残してくれるだろうという信頼感がある。昨秋関東大会・横浜戦の先制2ランのように、重要な場面で必ず強打を見せてきた。その積み重ねが今の評価につながっている。打撃だけではなく、相手のスキをついた走塁も長所だ。守備はジャンピングスローなど華のあるプレーをみせるわけではないが、堅実なプレーを心かげている。スローイングの強さ、球際の強さを見ると、プロでは三塁手向きの選手だろう。プロの世界でも主軸打者へ成長する青写真が描ける逸材だ。

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