プロ野球は開幕してからおよそ4ヶ月が経過し後半戦に入った。ここまで各球団のルーキーたちはどのような結果を残しているのだろうか。
阪神のルーキーは支配下で6名、育成で2名と合計8名。ドラフト1位の下村 海翔(九州国際大付高→青山学院大)など潜在能力の高い投手を指名し、ドラフト後の評判は非常に高かった。しかし一軍デビューを果たしたのは1名だけしかいない。
唯一、阪神で一軍デビューを果たしたルーキーがドラフト5位の石黒 佑弥(星城高→JR西日本)だ。石黒は二軍で28試合に登板し25回1/3を投げ防御率2.13。奪った三振は投球回数を超える26個と結果を残してきた。
ついに7月15日に初の一軍昇格を果たすと、前半戦の最後の試合である7月21日の広島戦でプロ初登板。大量リードで迎えた8回2死無走者の場面でマウンドに立つと、打者1人をショートゴロに仕留めてお役御免。初登板を無失点で終わらせた。後半戦でも中継ぎとして一軍に定着することが目標となる。
ドラフト1位の下村は、トミー・ジョン手術を受けたことで一軍、二軍とも登板はない。今シーズンはリハビリを行っていくことになる。同2位の159キロ右腕・椎葉 剛(島原中央高→ミキハウス→四国ILplus・徳島)は二軍で16試合に登板。15回2/3を投げ防御率5.74。また奪三振9個に対して与四球は11個と制球面で苦しんでいる。同6位の津田 淳哉(高田商高→大阪経済大)も二軍で10試合に登板し35回2/3を投げ防御率6.06と結果が出ていない。
野手ではドラフト3位の山田 脩也(仙台育英高)が65試合に出場。打率.216(153-33)と目立つ数字ではないが、フレッシュオールスタにも出場するなど存在感を見せている。同4位の百崎 蒼生(東海大熊本星翔高)は36試合の出場で打率.167(60-10)、1本塁打と打率は上がっていないものの、山田より先に本塁打を記録した。2人は高卒ルーキーということもあり、今年は二軍で課題を潰し来シーズン以降の一軍昇格を目指すことになりそうだ。