「脱・ぬるま湯体質」にうってつけの清原正吾
2位以降は貧打に苦しんだこともあり、潜在能力が高い大学生野手の指名になりそうだ。オススメは青山学院大のスラッガー・佐々木 泰内野手(県岐阜商)。圧倒的な飛距離を誇るスラッガーで、三塁守備も強肩が光る。何より全力疾走を心がけ、青山学院大を牽引したリーダーシップも申し分ない。
全力疾走を怠るなど、3連覇で気持ちに緩みが出ているというオリックス。体質を変えたいチームにとって佐々木はうってつけの人材だ。ほかにも大阪経済大の柴崎 聖人外野手(岐阜第一)、富士大・麦谷 祐介(大崎中央)といった走攻守三拍子揃った外野手たちも候補にあがってくるだろう。
また、下位もしくは育成指名になる可能性が高いが、常に全力疾走の慶応義塾大・清原 正吾は今の“ぬるま湯”体質のチームを変える可能性がある。粗削りではあるが、バックスクリーン横に飛ばすパワーは魅力的だ。
佐々木泰(青山学院大)、清原正吾(慶応義塾大)、麦谷祐介(富士大)
今年のルーキーでは6位の古田島 成龍投手(日本通運)が50試合、防御率0.79の成績をあげ、5位の髙島 泰都投手(王子)が21試合で2勝4ホールド、先発としても好投した。今年も社会人、独立リーグの速球投手を下位で指名する可能性は十分に考えられる。
近年のオリックスは投手、野手ともに高ポテンシャルの高校生を多めに指名して、球団のスケールを大きくしようとしてきた。この路線が3年連続優勝につながったのは間違いない。今年も上位はそのタイプは指名しつつも、5位につながったぬるま湯体質改善へ向けて、マインド面がしっかりした野手を多く指名していくだろう。
【オリックスの今季成績】
143試合 63勝77敗3分 5位
支配下人数 59人