2位以降も投手中心か?次世代の遊撃手候補の指名も

 2位以降も引き続き投手を獲得していきたい。リスクが小さい社会人投手がおすすめだ。DeNAの2位のウエーバー順位は8番目。三菱重工West・竹田 祐投手(履正社)、NTT西日本・伊原 陵人投手(智弁学園)などこの1年、社会人で実績を残した投手が残っていれば、迷わず指名にいくべきだろう。

 3位は守備力に弱さがある外野手を狙いたい。強肩俊足の立正大・飯山 志夢外野手(中央学院)は堅実で、安定した働きが期待できる選手。ドラフト1位の度会 隆輝外野手(横浜)を刺激する上でも入れておきたい。

 4位は再び投手。速球派右腕では高校生だと坂井 遼投手(関東第一)、先発もできて、回転数の高いストレートを投げ込む法政大・篠木 健太郎投手(木更津総合)が残っていれば指名して投手陣の層を厚くしたい。

 5位は高校生遊撃手か。現在の正遊撃手・森 敬斗内野手(桐蔭学園)は今年、キャリアハイの71試合に出場して、打率.251、OPS.621と遊撃手としてはかなり明るい数字だ。CSでも全試合ショートでスタメン出場して一本立ちの兆しが見えている。まだ課題はあるが、まずは来年、100試合以上のスタメン機会を与えたいと思わせるほどの内容は良い。そのため同世代の遊撃手の補強の優先度は低い。ただ次世代の遊撃手の指名は必要となりそうだ。守備型遊撃手では坂口 優志内野手(樟南)、颯佐 心汰内野手(中央学院)、打撃型では宇野 真仁朗内野手(早稲田実)が残っているかどうか。左打者が多くなるが、打撃の形が良い田中 陽翔内野手(健大高崎)もおすすめだ。

 育成枠でも高校生、独立リーグの投手を指名してさらに競争を激しくして底上げする狙いもありそうだ。

 DeNAが優勝を掴むには上位指名で大当たり選手が最低でも1人出ること。それが実現できれば、1998年以来のリーグ優勝の可能性は高まるはずだ。

【DeNAの今季成績】

143試合 71勝69敗3分 3位

DeNAの支配下人数  63人